池宮神社を合祀、京極丸亀藩主を助けた「黒」と「水」の神
[住所]香川県観音寺市池之尻町281
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黒島神社(くろしまじんじゃ、黒嶋神社)は、香川県観音寺市池之尻町にある神社。

延喜式』巻9・10神名帳 南海道神 讃岐国 刈田郡「黒島神社」に比定される式内社(小社)。近代社格では郷社。御朱印の有無は不明。

社名は、境内地の社叢の茂り具合から、当地の人々が黒い島に見立てたためだとされる。

創建年代は不詳だが、平安時代初期の貞観13年(871年)に奏進・施行された『貞観式』に讃岐国五社の一つとして記載されたという。

『延喜式』神名帳には讃岐国24社の一つとして記載されている。御祭神は、闇山祇尊。瀬織津比咩尊が池宮(池之宮)として配祀されている。

池之宮は池宮神社のことで、現在の本殿扁額にも当社名とともに併記されている。御祭神に関しては、水波女命とする説もあるが、どちらにしろ水に関わる神。

主祭神に関しては、闇山祇命の他、黒雷神、佐須良姫命などとする説もある。

当社御祭神は毒蛇の災いを防ぐ神という一面があり、御神体は黒蛇で、本殿下に住んでいるも伝わる。黒蛇であり、神域・氏子区域から毒蛇を追い払ったと言う。

江戸時代、丸亀藩が甲斐国の或川堀御普請を申し付けられ、工事が難行していた時、4代藩主京極高矩の枕もとに黒嶋・池之宮の二神が顕現したという。

そのお告げにしたがって工事を進めたところ、工事が無事にかつ速やかに完成。宝暦5年(1755年)6月26日、当社に対して御供田10石5斗4升2合が寄進された。

また、将軍家より悍馬を下賜された際、「吾は領内にある黒嶋大神なり」などのお告げがあったため、万延元年(1860年)にも御供田10石が寄進されたという。

明治5年(1872年)に村社に列し、明治40年(1907年)10月24日、神饌幣帛料供進神社に指定され、大正6年(1917年)に郷社に昇格した。

旧社殿は、明治27年(1894年)の大火を経て再建されたもので、老朽化のため、平成14年(2002年)に造営されたものが現社殿である。

例祭は10月10日・11日。境内社に、池神社・荒魂神社・若宮神社や、他にも小祠が多くある。

【ご利益】
事業成功、五穀豊穣、健康長寿、毒蛇封じ
黒島神社(観音寺市) - 池宮神社を合祀、京極丸亀藩主を助けた「黒」と「水」の神
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