鹽竈神社から遷宮して江戸中期に鎮座、1月どんと祭には裸参りも
[住所]宮城県仙台市泉区古内字糺1
[電話]022-378-7072

賀茂神社(かもじんじゃ)は、宮城県仙台市泉区古内字糺にある神社。参拝すれば、御朱印を頂ける。

境内の北側を七北田川(冠川)が蛇行しながら東流している。この七北田川と七北田丘陵に挟まれた狭い河岸段丘の際に鎮座する。

東の宮と呼ばれる下賀茂神社(賀茂御祖神社)と、西の宮と呼ばれる上賀茂神社(賀茂別雷神社)の二社からなる。

下賀茂神社の御祭神は、鴨建角身命と多々須玉依姫。上賀茂神社では別雷命を祀る。

鹽竈神社の神職が、陸奥国宮城郡利府村野中男鹿島にあった自らの屋敷内に、只洲宮および貴船宮を祀っていたが、この只洲宮が現在の下賀茂神社の起源。

後に貴船宮は鹽竈神社境内に遷され、慶長12年(1607年)には只洲宮も鹽竈神社境内に遷された。

仙台藩3代藩主伊達綱宗が、伊達騒動ですでに子の綱村に家督を譲っていたものの、寛文3年(1663年)、鹽竈神社の修造を行い、只洲宮と貴船宮は鹽竈神社境内で遷宮した。

仙台藩4代藩主伊達綱村による鹽竈神社の修造の際には、只洲宮と貴船宮は鹽竈神社の外の別々の地に遷宮されることになった。

延宝元年(1673年)に没した古内志摩の屋敷跡である現在地に、元禄9年(1696年)、只洲宮は下賀茂神社として遷宮した。

同時に上賀茂神社と八咫烏神社も勧請された。なお、貴船宮の遷宮地は諸書に宮城郡市川村とも古内村ともあるが明証はない。

当地の字名は、只洲宮、つまり「糺(ただす)の宮」が由来。

例祭は春季が4月29日、秋季が10月7日。1月14日にどんと祭があり、同時に裸参りが行われる。その参拝者数は約3万人とされ、周辺道路が交通規制される。

下賀茂神社・上賀茂神社本殿二棟が県指定有形文化財、イロハモミジ2本とタラヨウ1本が県の、アラカシ2本が市の天然記念物に指定されている。

また、鹿踊り(ししおどり)・剣舞(けんばい)が県指定無形民俗文化財。

【ご利益】
商売繁盛、安産、子宝(公式HP
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