伊達成実を祀る、明治以降の戦役の忠霊塔や郷土の発展に尽力した偉人の碑
[住所]宮城県亘理郡亘理町字旧舘32
[電話]0223-34-1884

亘理神社(わたりじんじゃ)は、宮城県亘理郡亘理町にある神社。近代社格では村社。別名は亘理招魂社、「おだて」とも。参拝すれば、御朱印を頂ける。

亘理地区の基礎を築いたのは伊達政宗の重臣として活躍した、亘理伊達氏14代当主伊達成実(1568年-1646年)の統治以降といわれている。

戊辰戦争後、亘理伊達家主従が北海道伊達市に移住した後、亘理地区に残ったかつての領民たちが、亘理伊達家の徳治と先祖伊達成実の顕彰を目的に、亘理郡内挙げての賛成を得て、当社建設を進めた。

創建は明治12年(1879年)。亘理伊達家の居住地であった亘理要害跡に社殿を建設した。伊達成実を武早智雄命として奉斎した。

亘理要害跡は、新政府軍が戊辰戦争で奥羽越列藩同盟の代表格となった仙台藩降伏調停がなされた地でもある。

境内に戊辰戦争、日露戦争、大東亜戦争(太平洋戦争)の忠霊塔が立っている。亘理招魂社の別名の由来。現在も亘理町遺族会による慰霊祭が行われている。

亘理の発展に尽くした伊達成実を祀っているため、境内には郷土亘理の発展に尽力した偉人の碑や銅像が多く建設されている。

明治41年(1908年)11月11日に村社に列し、昭和7年(1932年)3月30日には神饌帛料指定社となった。

例祭は4月16日、現在はその前後の日曜日に行われる。柔剣道の奉納試合や芸能の奉納がある。以前は神輿渡御に供奉する騎馬隊200頭あまりの1000余人の武者行列があった。

境内には木花開耶姫命を祀るお産の神・山王社や、昭和13年(1938年)9月に亘理国防婦人会が九州の宇佐八幡宮を勧請して創建した八幡社などがある。

北海道札幌市の琴似神社は、当社の御分霊を奉遷して祀っている。

兼務神社に、いずれも式内社である、鹿島緒名太神社安福河伯神社などがある。

【ご利益】
地域安全、地域振興、家内安全、安産
亘理神社 - 伊達成実を祀る、明治以降の戦役の忠霊塔や郷土の発展に尽力した偉人の碑
【関連記事】
宮城県の神社 - 本サイトに掲載されている神社で、宮城県に鎮座している神社の一覧
亘理神社の御朱印