北九州市、神功皇后が創祀、明治の官営八幡製鐵所ゆかり「ものづくりの神」
[住所]福岡県北九州市八幡東区高見1-1-1
[電話]093-651-5108

高見神社(たかみじんじゃ)は、福岡県北九州市八幡東区高見にある神社。近代社格では無格社。神社および周辺は桜の名所となっている。参拝すれば、御朱印を頂ける。

神功皇后の三韓征伐の際に戦勝祈願のため、洞海湾の小山に皇祖神を祀ったのが創始とされる。

神功皇后を豊浦で出迎えた、岡の縣主熊鰐は、船に神籬を設け、三種の神器を祀り、洞海湾へと導き、帆柱山から師船の材料を切り出して船団を整えた。

これより、当社は熊鰐の子孫によって代々祀られることになった。

主祭神は、天之御中主神高御産巣日神神産巣日神可美葦芽彦遅神天之常立神国之常立神豊雲野神天照大御神天忍穂耳神皇孫瓊瓊杵命穂穂手見命鵜草葺不合命の12柱。

戦国時代の天正14年(1586年)、小早川隆景が豊臣秀吉の西国統下に伴い、当社を祟敬し、武運を祈願したと伝わる。

『髙見大神宮御縁起』や文久2年(1862年)建立の鳥居の額束には「髙見大神宮」とみえる。社殿の造営には郡代役所より奉幣が賜れたという。

明治29年(1896年)、官営八幡製鐵所が建設されると、境内地が製鉄所の用地となったため、尾倉八幡神社へ遷座される。

やがて日本製鐵の創立を機に、製鉄の守護神として現在地に鎮座した。製鉄との兼ね合いから、現在は「ものづくりの神様」を称す。

社殿は完成までに10年もの歳月を要し、総檜木流造の壮大なもの。

昭和29年(1954年)、昭和天皇の九州巡幸の際に、福岡県下の旧官幣大社とともに、特に幣帛を賜る栄誉を得た。

天正時代の始めに東尾倉より遷された若宮社が現在は相殿に祀られている。

官営八幡製鐵所ゆかりの地の神社、風浪に洗われた洞海湾の小島・小丸山の惣御前社、大字大蔵字河内の歳守社なども相殿に祀られている。

以上、相殿神は、大鷦鷯尊石之比売命多紀理毘売命市寸島比売命多岐都比売命大己貴命豊受姫命

例祭は10月16日で秋季大祭。翌17日には筑前御殿神楽・奉納演芸や、神輿神幸として、子供みこし・樽みこし・稚児行列がある。

4月28日が春季大祭。1月15日がどんど焼祭で、2月3日に節分厄祓い祭がある。

【ご利益】
厄災除け、事業発展、産業振興、学業・受験合格(公式HP
高見神社 - 北九州市、神功皇后が創祀、明治の官営八幡製鐵所ゆかり「ものづくりの神」
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