奈留多姫が第2代綏靖天皇を安産、神功皇后以来の「百手の的射」
[住所]福岡県糸島市波多江駅南1-13-1
[電話]092-322-4159

産宮神社(さんのみやじんじゃ)は、福岡県糸島市にある神社。近代社格では村社。御朱印の有無は不明。

社伝によれば、奈留多姫は懐妊に当たり、大いに胎教を重んじ、玉依姫命豊玉姫命両神の前で、「月満ちて生まれん子は端正なれば永く以て万世産婦の守護神ならん」と誓った。

出産に臨んで苦もなく皇子神渟名河耳命、つまり第2代綏靖天皇を安産し、以後、「産宮」と称えられ、安産守護の神となったという。

御祭神は奈留多姫で、相殿に彦波瀲武鸕鶿草葺不合尊、玉依姫命を祀る。

記紀によれば、綏靖天皇の母は、初代神武天皇が東遷後、大和国で立后した媛鞴五十鈴媛命。伊都国のこの地で出産した奈留多姫については不詳。

神功皇后が三韓征伐の時、出産が遅れることを当社に祈り、その徴があって、帰国後、無事に皇子(応神天皇)を出産。そのお礼に百手の的射を奉納したと伝えられている。

境内には、神功皇后が朝鮮から持ち帰って植えられたとされる梅の木があり、子安梅と呼ばれる。妊婦がこの御神木に祈願すれば、お産が軽くなるという。

奈良時代の天平年間(729年-749年)、聖武天皇が僧行基に命じて、当社に庶民のお産が安産であること、あるいは安全全般を祈願したという。

その後、鎌倉時代後期の正安3年(1302年)、後伏見天皇も同じ祈願をしたという伝承がある。

例祭は2月25日。神功皇后以来の「百手の的射」の神事がある。10月25日が宮座による秋季例大祭。

7月第3日曜日の夏越祭はボンボリ祭とも呼ばれ、神賑わいとして、茅の輪くぐり・ボンボリ献灯・浦安の舞奉納・子供みこしがある。

【ご利益】
安産、子育て、安全
産宮神社(糸島市) - 奈留多姫が第2代綏靖天皇を安産、神功皇后以来の「百手の的射」
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