太宰府朱雀、菅原道真が晩年を過ごした地、9月22日はどんかん祭り御旅所に
[住所]福岡県太宰府市朱雀6-18-1
[電話]092-922-8225

榎社(えのきしゃ)は、福岡県太宰府市朱雀にある神社。御朱印の有無は不明。

昌泰4年(901年)、菅原道真が大宰府に左遷されてから延喜3年(903年)に逝去するまで謫居した跡で、当時、府の南館であったといわれる。朱雀(南)の地名にそれをとどめる。

道真は大宰府に下る時に、隈麿と紅姫という幼子2人を連れて行くことを許されて伴ってきたとされている。

当地での生活は不自由な苦しいものであったが、愛らしい幼児2人が、唯一の心の支えだったという。

しかし、幼い隈麿は、当地に着いた翌年病に罹り急逝した。当地の近くの小高い丘に、「隈麿之奥都城」とされる祠がある。

紅姫のその後については定かでないが、当社境内に紅姫の供養塔があり、また「隈麿の墓」から東へ歩いて4-5分の所にも「紅姫の供養塔」といわれる板碑があった。

治安3年(1023年)、大宰大弐藤原惟憲が菅公の霊を弔うために浄妙院を建立したのが始まり。

境内に榎の大樹があったのでいつしか榎寺(えのきでら)と呼ばれるようになった。

太宰府天満宮の神幸祭(通称どんかん祭り)で菅公の神輿が雅やかな行列とともにこの社に下り、9月22日、御旅所で一夜を過ごす。普段人気のない社は、年に一度の賑わいをみせる。

御旅所の後ろに小さい祠があって、神輿はまずその前に行き宮司が奉幣する。この祠に祀られているのが、菅公を日夜世話したという浄妙尼(もろ尼御前)である。

鳥居の近くには西鉄天神大牟田線が走り、南に西鉄二日市駅、北に二日市カトリック幼稚園、筑陽学園中学・高等学校がある。

また、付近には王城神社がある。

【ご利益】
諸願成就
榎社 - 太宰府朱雀、菅原道真が晩年を過ごした地、9月22日はどんかん祭り御旅所に
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