壱岐島に上陸した男が一物を御照覧いただく女神・猿女君を奉斎
塞神社(長崎県壱岐市郷ノ浦町片原触113)
[住所]長崎県壱岐市郷ノ浦町片原触113
[電話]-

塞神社(さいじんじゃ)は、長崎県壱岐市郷ノ浦町にある神社。御朱印の有無は不明。

郷ノ浦の「ふれ愛通り」の港側入口近くに鎮座し、この地区の氏神。

当社由来によれば、神代の昔、天岩戸の裸踊りで知られる女神天宇受売命は、後に異形の男神猿田毘古神と結ばれ、猿女君として以来一対の神となったという。

もともと猿田彦が庚神様となり、防塞の神(疫神の防障、道路守護)として信仰されたが、この地では猿女君をより強調して奉斎しているのが特徴。創建は不詳。

明治時代末期までは壱岐島に上陸した男たちは男根を女神に見せないと怪我をするといって、当社で一物の御照覧を願ったという。

また、御祭神が女神ということで、良縁、安産、夫婦和合、性の病、子供の守護に霊験あらたかだといわれ、本来の道の神という性質で、交通安全を祈願する参拝者も多いという。

境内には、巨大な男根の御神体が安置されている。春画をモチーフにした絵馬も飾られている。

なお、当社は進藤彦興『詩でたどる日本神社百選』に掲載されている。

【ご利益】
良縁・縁結び、安産、夫婦和合など
塞神社(郷ノ浦町)
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