毎年10月18日・19日に例祭の丸祭り、平安起源、国指定の稚児田楽
[住所]佐賀県佐賀市久保泉町大字川久保3466
[電話]0952-98-0164

白鬚神社(しらひげじんじゃ)は、佐賀県佐賀市久保泉町にある神社。猿田彦命を祀る。近代社格では村社。御朱印の有無は不明。

近江国から勧請。勧請年代には諸説ある。

『肥陽古跡記』……金立権現鎮座の時(紀元前210年)
『佐賀県神社誌要』……第26代継体天皇18年(527年)
『祭典記録』……第31代敏達天皇3年(574年)
『花納丸文書』……第33代推古天皇34年(626年)
『日本三代実録』……貞観12年(870年)

昭和49年(1974年)に1400年祭が行なわれているので、一般的には敏達天皇3年説が採られることが多い。

ともかく、勧請の時以来、姓に丸の字が付き丸持ちという19軒が宮座を組み、毎年10月18日・19日の例祭に丸祭が行われた。

丸祭では、70御膳の供物が献ぜられ稚児田楽が奉納される。ただし、今では子孫の減少により、久保泉町の川久保地区の人達によって祭礼が執行され、神楽が伝承されている。

この田楽の記録上の初見は、寛文5年(1665年)に編纂された『肥前古跡縁起』で、享保19年(1734年)に建立された鳥居の銘に「時吹奏村田楽」とある。

いずれも江戸時代であるが、田楽そのものの起源は平安時代まで遡れるという。

稚児田楽は12人の役柄を定めて演ぜられ、十二田楽とも呼ばれる。神社前の御座の上で三三九度・つきさし・さざれすくいなど6曲の舞がある。

演者の化粧にも特色があり、笛にあわせ1時間半ほど静かな舞が演じられる。この田楽は、「白鬚神社の田楽」として、国の重要無形民俗文化財に指定されている。

社前の三の鳥居は、木造の両部鳥居で、木柱の前後に控え柱が設けられ、本柱と控え柱の間には貫を通し補強された古式の鳥居。

境内のイヌマキが市の保存樹に指定されている。

【ご利益】
子育て、健康長寿、病魔退散
白鬚神社(佐賀市) - 毎年10月18日・19日に例祭の丸祭り、平安起源、国指定の稚児田楽
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