急峻な山肌を一直線に上る153段の石段、「人間見るのは小城の祇園」
[住所]佐賀県小城市小城町松尾3594
[電話]0952-72-7115
須賀神社(すがじんじゃ)は、佐賀県小城市小城町にある神社。近代社格では県社。参拝すれば、御朱印を頂ける。
祇園川の北側にある、千葉氏の山城・千葉城(別名・牛頭城)が置かれていた小山(城山)に鎮座する。
社伝によれば、平安時代の延歴22年(803年)に創建され、当初は「清祠」と称し、佐賀・小城・杵島3郡の宗廟として栄えたという。
後に地頭職にあった千葉胤貞が九州下向の際に、当社のある城山に城を構え、また京都祇園社(現 八坂神社)の御分霊を勧請し、御神体の木像を納め、千葉氏の守護神とした。
御祭神は健速須佐之男大神、櫛稲田姫大神。祇園社と称した。
戦国時代には龍造寺隆信が社地・社領を寄進、天正18年(1590年)には鍋島直茂が神殿を修復、翌19年にはさらに拝殿を再建した。
江戸時代後期の文政11年(1828年)に火災により焼失。明治9年(1876年)、廃仏毀釈により現社号に改称した。
旧暦1月15日に花紫祇園、旧暦6月15日に団扇祇園、旧暦8月15日に柿祇園があり、特に団扇祇園の山車曳きは千葉胤貞が軍事訓練の一環として始めたとという。
現在は7月第4日曜日とその前夜に行われ、「山挽祇園祭」とも呼ばれるこの祭典は、後の小城藩も継承し、小城藩主鍋島元茂公年譜には、藩士たちも多く参加していたことが伝わる。
前夜祭の横町による浮立奉納から始まり、翌日に上町、中町、下町の3台の山車が巡行する。かつては能や田楽などもあり、「見事見るには博多の祇園、人間見るには小城の祇園」と呼ばれるほどだった。
天保14年(1843年)に鍋島直正による倹約令により、一時山車挽きは中止されたが、明治に入って再開されている。
麓にある一の鳥居と神門をくぐると急峻な山肌を一直線に上る153段の石段が参道として本殿までをつなぐ。
『男はつらいよ ぼくの伯父さん』(1989年)、『ソフトボーイ』(2010年)で特徴的な参道の石段が撮影場所として使用された。
なお石段の途中に肥前鳥居の二の鳥居がある。拝殿には天井絵が残り、その奥、石垣上に本殿がある。
祇園川の対岸には、当社所有となる、推定樹齢400年、樹高28メートル、目通り幹囲10.2メートルの大きなクスノキがある。
【ご利益】
無病息災、病魔退散、厄災除け
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[電話]0952-72-7115
須賀神社(すがじんじゃ)は、佐賀県小城市小城町にある神社。近代社格では県社。参拝すれば、御朱印を頂ける。
祇園川の北側にある、千葉氏の山城・千葉城(別名・牛頭城)が置かれていた小山(城山)に鎮座する。
社伝によれば、平安時代の延歴22年(803年)に創建され、当初は「清祠」と称し、佐賀・小城・杵島3郡の宗廟として栄えたという。
後に地頭職にあった千葉胤貞が九州下向の際に、当社のある城山に城を構え、また京都祇園社(現 八坂神社)の御分霊を勧請し、御神体の木像を納め、千葉氏の守護神とした。
御祭神は健速須佐之男大神、櫛稲田姫大神。祇園社と称した。
戦国時代には龍造寺隆信が社地・社領を寄進、天正18年(1590年)には鍋島直茂が神殿を修復、翌19年にはさらに拝殿を再建した。
江戸時代後期の文政11年(1828年)に火災により焼失。明治9年(1876年)、廃仏毀釈により現社号に改称した。
旧暦1月15日に花紫祇園、旧暦6月15日に団扇祇園、旧暦8月15日に柿祇園があり、特に団扇祇園の山車曳きは千葉胤貞が軍事訓練の一環として始めたとという。
現在は7月第4日曜日とその前夜に行われ、「山挽祇園祭」とも呼ばれるこの祭典は、後の小城藩も継承し、小城藩主鍋島元茂公年譜には、藩士たちも多く参加していたことが伝わる。
前夜祭の横町による浮立奉納から始まり、翌日に上町、中町、下町の3台の山車が巡行する。かつては能や田楽などもあり、「見事見るには博多の祇園、人間見るには小城の祇園」と呼ばれるほどだった。
天保14年(1843年)に鍋島直正による倹約令により、一時山車挽きは中止されたが、明治に入って再開されている。
麓にある一の鳥居と神門をくぐると急峻な山肌を一直線に上る153段の石段が参道として本殿までをつなぐ。
『男はつらいよ ぼくの伯父さん』(1989年)、『ソフトボーイ』(2010年)で特徴的な参道の石段が撮影場所として使用された。
なお石段の途中に肥前鳥居の二の鳥居がある。拝殿には天井絵が残り、その奥、石垣上に本殿がある。
祇園川の対岸には、当社所有となる、推定樹齢400年、樹高28メートル、目通り幹囲10.2メートルの大きなクスノキがある。
【ご利益】
無病息災、病魔退散、厄災除け
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