平安期に志賀海神社を勧請、日本海軍発祥の地、9月例祭に神輿渡御
[住所]佐賀県佐賀市川副町大字早津江津399-3
[電話]0952-45-0968
志賀神社(しがじんじゃ)は、佐賀県佐賀市川副町にある神社。近代社格では県社。御朱印の有無は不明。
社伝によれば、平安時代の貞観元年(859年)1月27日、有明海沿岸地方の総守護神として志賀海神社の御分霊を奉遷した。
『志賀社旧記』によれば、当初は有明海岸の無人の洲に祠が建立されており、満潮時は水没していたという。
主祭神は志賀大神(しがおおかみ)で、上筒男之命・中筒男之命・底筒男之命の住吉三神。
現在は、天御中主命・大国主命・少名昆古那神・事代主神・応神天皇・菅原道真・源為朝を配祀する。
一刀彫の菅原道真神像は室町期の作とされ、源為朝は、黒髪山の大蛇退治に赴く際に鰐口を奉納したと伝わる。
この地で勢力を誇った龍造寺隆信や鍋島家歴代藩主からの尊崇を集め、江戸時代の明暦4年(1658年)には佐賀藩2代藩主鍋島光茂が本殿を寄進した。
幕末、第10代藩主鍋島直正は佐賀藩の海軍伝習所である三重津海軍所で国内初の蒸気船「凌風丸」を建造する際に、ここで大願成就を祈願している。
なお、凌風丸は慶応元年(1865年)に無事進水を果たした。当社は日本海軍発祥の地ともされる。三重津海軍所跡が付近に残る。
昭和15年(1940年)に皇紀2600年を記念して大規模な改修が行われ、昭和19年(1944年)には県社に昇格した。
例祭は9月23日と24日の2日間。23日の御神幸祭から始まる。御神体を載せた神輿が若衆のソイヤーソイヤーの掛け声とともに巡幸し、回り当番の下之宮まで往復する。
子供神輿や漁民が担ぐ船神輿も供をし、クライマックスは宮入りで、約100メートルの参道を、神輿に代るがわる子供たちを乗せて担ぎ上げ、祝い唄を交えながら45分かけて競り合う。
春季例大祭が4月25日。また、2月15日が御粥焚き、3月15日が御粥開きで粥占(かゆうら)の神事。粥についたカビのはえ具合でその年の吉凶を占う。
日本赤十字社の創設者佐野常民の出生地は当社参道鳥居の近くであり、当社の東には佐野常民記念館が建設されている。毎年12月は当社でも佐野祭を執行する。
境内には「志賀神社のクスノキ」として佐賀県の保存樹に指定されている推定樹齢800年のクスノキがある。
【ご利益】
厄災除け、開運招福、交通・海上安全、縁結びなど(公式HP)

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[電話]0952-45-0968
志賀神社(しがじんじゃ)は、佐賀県佐賀市川副町にある神社。近代社格では県社。御朱印の有無は不明。
社伝によれば、平安時代の貞観元年(859年)1月27日、有明海沿岸地方の総守護神として志賀海神社の御分霊を奉遷した。
『志賀社旧記』によれば、当初は有明海岸の無人の洲に祠が建立されており、満潮時は水没していたという。
主祭神は志賀大神(しがおおかみ)で、上筒男之命・中筒男之命・底筒男之命の住吉三神。
現在は、天御中主命・大国主命・少名昆古那神・事代主神・応神天皇・菅原道真・源為朝を配祀する。
一刀彫の菅原道真神像は室町期の作とされ、源為朝は、黒髪山の大蛇退治に赴く際に鰐口を奉納したと伝わる。
この地で勢力を誇った龍造寺隆信や鍋島家歴代藩主からの尊崇を集め、江戸時代の明暦4年(1658年)には佐賀藩2代藩主鍋島光茂が本殿を寄進した。
幕末、第10代藩主鍋島直正は佐賀藩の海軍伝習所である三重津海軍所で国内初の蒸気船「凌風丸」を建造する際に、ここで大願成就を祈願している。
なお、凌風丸は慶応元年(1865年)に無事進水を果たした。当社は日本海軍発祥の地ともされる。三重津海軍所跡が付近に残る。
昭和15年(1940年)に皇紀2600年を記念して大規模な改修が行われ、昭和19年(1944年)には県社に昇格した。
例祭は9月23日と24日の2日間。23日の御神幸祭から始まる。御神体を載せた神輿が若衆のソイヤーソイヤーの掛け声とともに巡幸し、回り当番の下之宮まで往復する。
子供神輿や漁民が担ぐ船神輿も供をし、クライマックスは宮入りで、約100メートルの参道を、神輿に代るがわる子供たちを乗せて担ぎ上げ、祝い唄を交えながら45分かけて競り合う。
春季例大祭が4月25日。また、2月15日が御粥焚き、3月15日が御粥開きで粥占(かゆうら)の神事。粥についたカビのはえ具合でその年の吉凶を占う。
日本赤十字社の創設者佐野常民の出生地は当社参道鳥居の近くであり、当社の東には佐野常民記念館が建設されている。毎年12月は当社でも佐野祭を執行する。
境内には「志賀神社のクスノキ」として佐賀県の保存樹に指定されている推定樹齢800年のクスノキがある。
【ご利益】
厄災除け、開運招福、交通・海上安全、縁結びなど(公式HP)

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