江島神社の夫にあたる五頭龍大神と、玉依姫命を奉斎する鎌倉最古の神社
[住所]神奈川県鎌倉市腰越1548-4
[電話]0467-32-0833

龍口明神社(りゅうこうみょうじんじゃ)は、神奈川県鎌倉市腰越にある神社。。参拝すれば、御朱印を頂ける。

飛鳥時代の第29代欽明天皇13年(552年)、村人たちは山となった五頭龍大神を祀るために龍口山の龍の口にあたるところに社を建て、奉斎した。

当初は、子死方明神や白髭明神と称した。創建は538年との説もあるが、どちらにしろ、鎌倉市に現存する神社では一番古い。

奈良時代の養老7年(723年)3月から9月まで、江の島岩窟中で、泰澄大師が神行修行中、夢枕に現れた神々を彫刻した。

そのうち、弁財天は江島明神(現 江島神社)へ、長さ五寸(約15センチ)の玉依姫命と長さ一尺(約30センチ)の五頭龍大神の御木像を白鬚明神へ納めたという。

この時、現社号が称されたとも伝わる。御祭神は、海神族の祖先で、龍神である玉依姫命と、一身五頭の姿で、江の島弁財天と結婚した五頭龍大神。

また、鎌倉時代の弘安5年(1282年)に一遍が龍の口にて念仏勧化を行った様子が、国宝『一遍聖絵』に描かれ、北条時政は江の島に参籠して、奇瑞を蒙り、龍の三つ鱗を授けられ、それを家紋とした。

当社の社紋が江島神社と同様、三つ鱗であるいわれ。後述の祭典なども含め、江島神社と夫婦神社と呼ばれるほど、深いかかわりがある。

60年ごとに還暦巳年祭が行われ、近年では昭和4年(1929年)・平成元年(1989年)に斎行された。また、平成13年(2001年)には御鎮座千四百五十年祭を執行。

いずれの祭典でも、五頭龍大神の御神体が御開帳され、江島弁財天とともに江島神社中津宮に安置される。

鎌倉時代には龍口山にほど近いところが刑場として使用された時期もあり、村人たちは祟りを恐れ、遷座を長年拒んだという。

大正12年(1923年)の関東大震災により全壊、昭和8年(1933年)に龍口において改築・再興した。

昭和22年(1947年)には、龍口山が片瀬村(現 藤沢市片瀬)に編入され、境内地のみ津村の飛び地として扱われた。

昭和53年(1978年)、村人たちの総意により江の島を遠望し、龍の胴にあたる現在地へ遷座した。

旧境内は鎌倉市津1番地として飛び地のまま残っており、社殿・鳥居なども、移転前の姿で残されている。

境内社に経六稲荷社があり、毎年2月には初午祭が斎行される。また、右手には4基の庚申塔を含む6基の石塔がある。

例祭は10月第1土曜・日曜日。龍神祭が4月に、玉依祭が10月第3日曜日に行われる。

なお、当社は川名御霊神社などを兼務している。

【ご利益】
縁結び・子授け・安産、国家安泰・心願成就・交通安全など(公式HP
龍口明神社 - 江島神社の夫にあたる五頭龍大神と、玉依姫命を奉斎する鎌倉最古の神社
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龍口明神社の御朱印