秦氏ゆかりの秦野の地に鎮座する白篠稲荷、豊かな水量の「一貫田湧水」
[住所]神奈川県秦野市今泉1089
[電話]0463-81-0256

白笹稲荷神社(しらささいなりじんじゃ)は、神奈川県秦野市今泉にある神社。御祭神は宇迦御魂命大宮売命猿田彦命。お白笹さんとも。参拝すれば、御朱印を頂ける。

茨城県笠間市の笠間稲荷神社、東京都北区王子の装束稲荷神社とともに、関東三大稲荷と呼ばれる。

鎮座地「秦野市今泉字芹沢小字一貫田」は、日量7000トンの豊かな水に恵まれた地で、いわゆる秦野の水源地「一貫田湧水」。

創建年代は不詳。この地先住の古代水田農耕民族は、その水田耕作に不可欠の、また人間の生存の礎となる衣食住の源としての「水源(みなもと)」に、清らかに神奈備を覚出。

「宇迦之御霊」と仰ぐ稲魂・穀霊を祀り、「保食神」「生産の神」として信仰し、当社の前身としての白篠稲荷の小祠を祭祀してきたという。

秦野は古代大和豪族・秦氏ゆかりの地であるといい、伏見稲荷大社に代表されるように、稲荷信仰を広めたのも秦氏で、当社との関連もうかがわれる。

江戸時代初頭の奉納物が残存しており、江戸時代中期の安永3年(1774年)、由来を明らかにするため、新たに伏見稲荷を勧請して再建、正一位の神璽を再祀したという。

江戸時代後期の天保12年(1841年)成立の『新編相模風土記』には下記のようにある。
稲荷社 白笹稲荷と号す。祭神蒼稲魂命。例祭二月初午の日。及六月二十八日なり。拝殿あり。老松 園一丈。一株を神木となす。末社 明王権現 子安明神。
拝殿の天井絵は、日本の歌舞伎絵の第一人者である後藤芳世が、7年の歳月をかけて描き上げたもの。格天井150枚の龍神、風水四神や宝尽くしの図が目玉。

例祭は、2月上午の日で、初午祭。2月中午の日には二の午祭が、2月下午の日には三の午祭がある。

境内社に東末社がある。草木の精霊を祀り、近年はパワースポットとして独自の信仰を集めているという。

また、七福神「寿老人」がある。「南はだの村七福神めぐり」の一つで、長寿・財宝・名誉・病気平癒のご利益があるという。

【ご利益】
家内安全・身体健全・病気平癒・開運招福、交通・旅行安全など(公式HP
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