腰越鎮座、源平合戦の際に近江から勧請、7月の天王祭は神輿渡御と山車の巡行
[住所]神奈川県鎌倉市腰越2-9-12
[電話]0467-31-4566

小動神社(こゆるぎじんじゃ)は、神奈川県鎌倉市腰越の小動岬にある神社。近代社格では村社。建速須佐之男命建御名方神日本武命を祀る。参拝すれば、御朱印を頂ける。

旧腰越村の鎮守。文治年間(1185年-1189年)の源平合戦の際、佐々木盛綱が父祖の領国であった近江国の八王子宮を勧請したものと伝える。

『吾妻鏡』によれば、盛綱は寿永3年12月(1184年)、源範頼の軍に従い平家追討の際、備前国児島において霊験を得てわずか6騎で平行盛を追伐し、無事鎌倉に凱旋した。

当社の勧請はこの神恩報賽のためで、ある日、江の島弁財天に参詣の途次、小動山に登り、大いにその風光を賞して勧請の地を定めたもの。

江戸時代までは三神社や八王子社と称していた。元弘3年(1333年)5月には、新田義貞が鎌倉攻めの戦勝を祈願したと伝えられる。

また、新田義貞は建武年間(1334年-1338年)に再興。江戸中期には、相模国小田原藩第7代藩主大久保忠真(1778年-1837年)が扁額を奉納した。

明治元年(1868年)、神仏分離に伴い地名をとって現社号に改称し、村社に列格した。

社前に在する浄泉寺は、もと当社の別当寺院で、神仏分離以降も大正6年(1917年)7月に至るまで管理が行われていた。

また、御祭神の1柱である建御名方神は明治42年(1909年)、腰越村内にあった諏訪社が当社に移された際に合祀されたもの。

例祭は1月16日。7月第1日曜日から第2日曜日にかけて行われる天王祭は、江の島の江島神社の境内末社である八坂神社との共同の祭で、最終日には八坂神社の御輿が当社に渡御する。

7月に行われる天王祭で使われる山車は、唐破風屋根、小型木製車輪、廻り舞台を三大特徴とする湘南型山車の元祖である。

昭和36年(1961年)までは祭礼中、江ノ電が龍口寺前付近から腰越駅までの架線を撤去し5台の山車が電車通りを行進した。各町内の人形は以下の通り。

・濱上町:源義経と弁慶
・神戸町:八幡太郎義家と鎌倉権五郎景政
・土橋町:源頼朝と御所五郎丸
・下町:神功皇后武内宿禰応神天皇
・中原町:素戔嗚命

【ご利益】
厄災除け、武運長久・勝運、旅行・交通安全、海上安全、水難除け
小動神社
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