主祭神が大国主命ではない、修験道・密教要素がある特徴的な分祠
[住所]大阪府堺市東区日置荘西町7-1-1
[電話]072-285-2431

出雲大社大阪分祠(いずもおおやしろ/いずもたいしゃおおさかぶんし)は、大阪府堺市東区日置荘西町にある神社。出雲大社(いずものおおやしろ)の分祠の一つ。近代社格では。御朱印はない。

別名は「初芝(はつしば)さん」。本殿の上に、鳳凰の像が立っているのが印象的で、境内内には大国主命と二羽のの銅像がある。

昭和21年(1946年)春、吉村亀治が池田市の五月山にある愛宕神社を勧請、愛宕大権現・河内分社として創建した。主祭神は火之迦倶槌神で、武甕槌大神を配祀した。

昭和23年(1948年)9月、出雲大社より大国主命の御分霊を拝受して、大国主命を合祀した。

昭和24年(1949年)4月に出雲大社教・河内教会となり、昭和31年(1956年)12月には出雲大社教・河内大教会となる。

昭和33年(1958年)12月に分祠に昇格、現社号となる。

昭和35年(1960年)12月に大鳥居が完成し、昭和37年(1962年)6月、本殿・旧神楽殿が竣功、出雲大社より新たに御分霊を拝受した。

昭和40年(1965年)9月、旧祖霊社が竣功する。翌昭和41年(1966年)9月、本庁より拝受の幽冥主宰大神御神体を旧祖霊社に配祀した。

昭和60年(1985年)4月、初代教主・吉村亀治が帰幽し、平成元年(1989年)5月には新神楽殿・教主殿が竣功した。

平成7年(1995年)3月、新祖霊社が竣功し、平成7年(1995年)5月、出雲大社教墓地内に大阪分祠霊廟を建立。平成7年(1995年)5月には旧祖霊社が金剛不動明王社となった。

本殿・神楽殿の他、祖霊社に幽冥主宰大神を、金剛不動明王社に不動明王を、摂社に罔象女神・白菊大明神を、末社に白直龍王・眞佐國天王を祀る。

あくまでも主祭神は火之迦倶槌神で、また、修験道や密教要素など、神仏習合しているのが特徴。地域の実情に合わせたバリエーションを認める出雲大社教の特徴でもある。

神楽殿には、「神和水」と呼ばれる御祭神の罔象女神の御神水が湧いており、田畑の作物の育成や、病気平癒や身体健康のためにと、拝受し、持ち帰る参拝者も多い。

例祭は、4月14日-16日が春季例大祭で、大護摩祭・渡御・稚児行列がある。10月14日-16日が秋季例大祭で、大護摩祭・えんむすび市がある。

【ご利益】
縁結び、病気平癒、健康長寿
出雲大社大阪分祠 - 主祭神が大国主命ではない、修験道・密教要素がある特徴的な分祠
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