福島が湖水であった時の水神を祀る、定住した欽明皇后を配祀
[住所]福島県福島市御山堂殿6
[電話]-
黒沼神社(くろぬまじんじゃ)は、福島県福島市御山堂殿にある神社。御朱印の有無は不明。
『延喜式神名帳』にある「黒沼神社(陸奥国・信夫郡)」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では県社。
信夫山の麓に鎮座する。信夫山には羽黒神社・湯殿神社・月山神社の三社が鎮座し、そのため、当社は「山下の黒沼神社」とも称される。
主祭神は黒沼大神。谿谷と水を支配する神とされる。第29代欽明天皇の皇后である石比売皇后を配祀する。
黒沼大神は昔、福島の地が湖水であった時の水神といわれ、第13代成務天皇の御代、当地に祀られたと伝えられる。そのため、闇御津羽神と同神とする指摘もある。
なお、欽明天皇の皇后である石姫皇后はその第一皇子である八田王即渟倉太命とともに奥州に来訪して定住した。信夫山には皇后の陵があるとされる。
ただし、現在は当社が管理している信夫山の羽黒神社の御祭神は渟中倉太珠敷尊で、近辺の他の黒沼神社も渟中倉太珠敷尊を御祭神とする場合が多く、当社の黒沼大神も渟中倉太珠敷尊と習合している可能性がある。
渟中倉太珠敷尊は、記紀の記述に従えば、第30代敏達天皇となる。
本社には木像二基がある。これは、源義家が安倍貞任を征討した時、鳥海三郎の祖父母に恩を受けたので、凱旋の後、二人の像を刻んで安置したものだという。
境内には、稲荷社の他、豊川稲荷と権蔵稲荷がある。
式内社「黒沼神社」の論社は他に、松川町の金沢と浅川にそれぞれ同名の神社がある。
【ご利益】
五穀豊穣、地域・家内安全、諸願成就

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・福島県の旧県社 | 府県社とは? - 旧県社(縣社)・旧府社、その都道府県の中で有力な神社
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黒沼神社(くろぬまじんじゃ)は、福島県福島市御山堂殿にある神社。御朱印の有無は不明。
『延喜式神名帳』にある「黒沼神社(陸奥国・信夫郡)」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では県社。
信夫山の麓に鎮座する。信夫山には羽黒神社・湯殿神社・月山神社の三社が鎮座し、そのため、当社は「山下の黒沼神社」とも称される。
主祭神は黒沼大神。谿谷と水を支配する神とされる。第29代欽明天皇の皇后である石比売皇后を配祀する。
黒沼大神は昔、福島の地が湖水であった時の水神といわれ、第13代成務天皇の御代、当地に祀られたと伝えられる。そのため、闇御津羽神と同神とする指摘もある。
なお、欽明天皇の皇后である石姫皇后はその第一皇子である八田王即渟倉太命とともに奥州に来訪して定住した。信夫山には皇后の陵があるとされる。
ただし、現在は当社が管理している信夫山の羽黒神社の御祭神は渟中倉太珠敷尊で、近辺の他の黒沼神社も渟中倉太珠敷尊を御祭神とする場合が多く、当社の黒沼大神も渟中倉太珠敷尊と習合している可能性がある。
渟中倉太珠敷尊は、記紀の記述に従えば、第30代敏達天皇となる。
本社には木像二基がある。これは、源義家が安倍貞任を征討した時、鳥海三郎の祖父母に恩を受けたので、凱旋の後、二人の像を刻んで安置したものだという。
境内には、稲荷社の他、豊川稲荷と権蔵稲荷がある。
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