東遷前の神武天皇の皇居跡「皇宮屋」、宮崎神宮の摂社、社殿は伊勢の古材
[住所]宮崎県宮崎市下北方町横小路
[電話]0985-27-4004

皇宮神社(こうぐうじんじゃ)は、宮崎県宮崎市下北方町横小路にある神社。もとの皇宮屋の地で、宮崎神宮の元宮とされ、現在は摂社。参拝すれば、御朱印を頂ける。

皇宮屋は、初代神武天皇の宮崎の宮の皇居跡とされている。いわゆる東遷以前の、即位前に住まいしたところ。宮崎神宮の西北約600メートルの小高い丘に鎮座する。

神武天皇は諸県の高原郷の狭野原、現在の高原町狭野で、皇子原神社狭野神社で誕生し、幼少を過ごし、15歳にして皇太子となり、宮崎に居を移した。

大和地方への東遷は45歳のこととされ、その間、宮崎に宮居したという。当社地は、今の宮崎神宮の地に宮居する以前の宮居の地か、あるいは行宮の跡ともされる。

西方には遥か高千穂の峰を望み、目を下に転ずれば大淀川の清流が延々として帯の如く市街を縫い、皇居の跡に相応しい聖地である。東遷の出立は、立磐神社から。

創建は不詳だが、旧社殿は弘化4年(1848年)6月に藩費により再建され、明治10年(1877年)3月21日に宮崎神宮摂社に列した。

御祭神は、神日本磐余彦天皇・手耳研命吾平津姫命渟名川耳命

昭和10年(1935年)11月14日の特別大演習では、昭和天皇のご巡覧があり、昭和17年(1942年)には、紀元2600年の記念事業の一環として、宮崎県奉祝会により皇軍発祥之地碑が建立された。

現在の社殿は、伊勢の神宮(伊勢神宮)の昭和48年(1973年)における第六十回神宮式年遷宮の後、豊受大神宮(外宮)外幣殿の古殿舎撤下材を、昭和51年(1976年)に改築したもの。

【ご利益】
平穏安寧、国家鎮護
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