日本武尊が神武天皇を奉斎、源頼朝が造営、室町期様式の本殿
[住所]神奈川県相模原市緑区佐野川3448
[電話]0426-84-2007 - 與瀬神社
石楯尾神社(いわたておのじんじゃ/ いわたておじんじゃ)は、神奈川県相模原市緑区佐野川にある神社。御朱印の有無は不明。
『延喜式』巻9・10神名帳 東海道神 相模国 高座郡「石楯尾神社」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では村社。
第12代景行天皇40年、日本武尊が東征の際、持ってきた天磐楯(あまのいわたて)を東国鎮護のため、当地に鎮祭し、当地で初代神武天皇を奉斎したのに始まる。
つまり巨石への信仰。御祭神は、神倭磐余彦命。
奈良時代の天平宝字8年(764年)、当地の住人だった石村石楯は、先の太政大臣藤原恵美押勝の反逆の際、貢物のために上京中だった際に押勝の首を捕った。
この乱を鎮めた功により、石村石楯は県主となり、高座・大住・鮎川・多摩・都留の五郡を賜り、当社を保護した。
平安時代の大同元年(806年)に社殿が造営され、天安元年(857年)5月20日には官社に列した。応和元年(961年)にも造営の記録が残る。
鎌倉時代の建久5年(1194年)、源頼朝により造営されたという。しかし、戦国時代の永禄12年(1569年)、武田信玄が小田原を攻めた時に焼失したという。
幣殿、拝殿は昭和12年(1937年)に改築されたが、八幡造の本殿は室町時代の建築様式をよく伝えており、建築史上貴重なものである。
本殿棟札には天保7年(1837年)11月、氏子中、調写、浄善石船、謹記とある。
神楽殿は、弘化年間(1845年-1848年)に建てられたもので、通常は中央部を通路に使用し、祭典の折には厚板で覆い、奉納の舞、芝居の舞台として使用できるように工夫されている。
昭和12年から翌年にかけて、式内社として郷社への昇格を運動したが、確たる証拠書類がないため、見送られた。
式内社「石楯尾神社」の論社は多くあり、他に、相模原市緑区名倉と相模原市南区に同名の神社があり、大和市の諏訪神社、相模原市緑区大島と座間市入谷の諏訪明神、藤沢市の鵠沼皇大神宮の境内社が式内論社とされる。
今でも考古学者などが調査に訪れる境内には、鬱蒼とした木々が社叢を形成しており、根周り5メートルを越す大きな杉が何本も林立している。
例祭は8月23日で例大祭。現在は、與瀬神社の兼務神社である。
【ご利益】
平穏安寧、旅行・交通安全、武運長久・勝運
【関連記事】
・神奈川県の神社 - 本サイトに掲載されている神社で、神奈川県に鎮座している神社の一覧
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石楯尾神社(いわたておのじんじゃ/ いわたておじんじゃ)は、神奈川県相模原市緑区佐野川にある神社。御朱印の有無は不明。
『延喜式』巻9・10神名帳 東海道神 相模国 高座郡「石楯尾神社」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では村社。
第12代景行天皇40年、日本武尊が東征の際、持ってきた天磐楯(あまのいわたて)を東国鎮護のため、当地に鎮祭し、当地で初代神武天皇を奉斎したのに始まる。
つまり巨石への信仰。御祭神は、神倭磐余彦命。
奈良時代の天平宝字8年(764年)、当地の住人だった石村石楯は、先の太政大臣藤原恵美押勝の反逆の際、貢物のために上京中だった際に押勝の首を捕った。
この乱を鎮めた功により、石村石楯は県主となり、高座・大住・鮎川・多摩・都留の五郡を賜り、当社を保護した。
平安時代の大同元年(806年)に社殿が造営され、天安元年(857年)5月20日には官社に列した。応和元年(961年)にも造営の記録が残る。
鎌倉時代の建久5年(1194年)、源頼朝により造営されたという。しかし、戦国時代の永禄12年(1569年)、武田信玄が小田原を攻めた時に焼失したという。
幣殿、拝殿は昭和12年(1937年)に改築されたが、八幡造の本殿は室町時代の建築様式をよく伝えており、建築史上貴重なものである。
本殿棟札には天保7年(1837年)11月、氏子中、調写、浄善石船、謹記とある。
神楽殿は、弘化年間(1845年-1848年)に建てられたもので、通常は中央部を通路に使用し、祭典の折には厚板で覆い、奉納の舞、芝居の舞台として使用できるように工夫されている。
昭和12年から翌年にかけて、式内社として郷社への昇格を運動したが、確たる証拠書類がないため、見送られた。
式内社「石楯尾神社」の論社は多くあり、他に、相模原市緑区名倉と相模原市南区に同名の神社があり、大和市の諏訪神社、相模原市緑区大島と座間市入谷の諏訪明神、藤沢市の鵠沼皇大神宮の境内社が式内論社とされる。
今でも考古学者などが調査に訪れる境内には、鬱蒼とした木々が社叢を形成しており、根周り5メートルを越す大きな杉が何本も林立している。
例祭は8月23日で例大祭。現在は、與瀬神社の兼務神社である。
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