源頼朝・徳川家康が社殿を造営した鎌倉を代表する学問の神、10月に絵筆塚祭
[住所]神奈川県鎌倉市二階堂74
[電話]0467-25-1772

荏柄天神社(えがらてんじんしゃ)は、神奈川県鎌倉市二階堂にある神社。菅原道真を祀る天神・天満宮の一つ。近代社格では村社。「荏柄天神社境内」として、国の史跡に指定されている。参拝すれば、御朱印を頂ける。

創建は平安時代の長治元年(1104年)。黒い束帯姿の天神画像、すなわち道真の肖像画が降臨したため、これを奉斎したと伝える。

鎌倉時代、源頼朝が鎌倉幕府開府にあたり鬼門の方向の守護社として社殿を造営、さらに徳川家康が豊臣秀吉の命で社殿の造営を行った。

現存する本殿は、三間社流造、銅板葺きで、寛永元年(1624年)に鶴岡八幡宮若宮の旧本殿を譲り受け移築したものである。

若宮旧本殿は正和4年(1315年)の鎌倉大火の後、翌正和5年(1316年)に建立された。鎌倉地方における中世建築の稀少な遺構の一つ。国の重要文化財に指定されている。

明治維新後の神仏分離令で衰退したが、明治6年(1873年)に村社となる。

鎌倉を代表する学問の神であり、時に、福岡の太宰府天満宮、京都市の北野天満宮とともに日本三天神に数えられる、という。

ただし、日本三天神の三つ目の候補はいくつかあるが、当社が含まれることは多くない。鎌倉の立地や歴史から、鶴岡八幡宮が日本三大八幡の一つになったり、相模国一宮になったりするのに似ている。

境内には、建築物以外では横山隆一などの漫画家が建立し、154人の漫画家によるカッパのレリーフが付けられている絵筆塚、漫画家の清水崑が使用した絵筆が収められているかっぱ絵塚がある。

推定樹齢900年の大銀杏や梅の木などもある。弘長元年(1261年)銘のある木造天神坐像(附 木造天神立像)も国の重要文化財に指定されている。

例祭は7月25日で例大祭。その前日に宵宮祭がある。7月「海の日」の前日に御輿渡行がある。1月25日が初天神、10月第1、または第2日曜日に絵筆塚祭がある。

境内社に、熊野権現社(伊邪那岐命伊邪那美命天宇受売命)がある。

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学業・受験合格、文芸上達
荏柄天神社 - 源頼朝・徳川家康が社殿を造営した鎌倉を代表する学問の神、10月に絵筆塚祭
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荏柄天神社の御朱印