相馬村五所の祠が大水で流れ着いた五所川原の地名発祥地
八幡宮(青森県五所川原市字元町30)
[住所]青森県五所川原市字元町30
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八幡宮(はちまんぐう)は、青森県五所川原市元町にある神社。近代社格では村社。地名を取って、元町八幡宮とも。御祭神は譽田別尊御朱印の有無は不明。

当社は寛文元年(1661年)に勧請・創建された。伝説によれば、「五所川原」という地名の発祥と当社の創建には密接な関係があるという。

その昔、一説には明暦年間(1655年-1658年)か万治年間 (1658年-1661年)に起きた春の大水によって、現在の中津軽郡相馬村五所の五所神社から祠がこの地の川原に流れ着いた。

この時、住民たちは祠を五所からの使者に返還したものの、その年の秋に再度祠が流れ着き、翌年の春に3度目が起きるに至って、「これも神の思し召し」と祠を当地に安置することを決め、五所の人々も納得した。

五所川原市新宮の地名は、祠が最初に安置されたことに由来する。その後、やはり実際に漂着した場所がふさわしいということで遷座することになった。

昔は御所川原と表記されたともいわれるが、畏れ多いとのことで五所川原に改めたともいう。五所は長慶天皇が崩御大葬された地とも言われていたため。

明治6年(1873年)4月、郷社神明宮に合祀されたものの、明治8年(1875年)2月に復社する。

明治9年(1875年)11月に村社に列し、明治42年(1909年)8月には神饌幣帛料供進神社に指定された。

昭和元年(1926年)8月、岩木川の改修に伴い現社地に移転。昭和52年(1977年)8月31日には社殿を改築した。

境内には、「五所川原地名発祥之源地」碑・三百年祭祀記念碑・御鎮座三百五十年式年祭記念碑・殉難警察官之碑・「御即位大礼記念献桜樹」碑・木村隆一「頌徳碑」などがある。

【ご利益】
水難除け、五穀豊穣・商売繁盛、諸願成就
八幡宮(五所川原市元町) - 相馬村五所の祠が大水で流れ着いた五所川原の地名発祥地
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