国史見在社を含む三社が合祀した奈我神社乙姫宮、10月に神楽奉納
[住所]熊本県熊本市東区上南部4-3
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乙姫神社(おとひめじんじゃ)は、熊本県熊本市東区上南部にある神社。上南部乙姫神社・奈我神社乙姫宮とも呼ばれる。御朱印の有無は不明。

上南部神社とも呼ばれ、奈我神社・乙姫神社・住吉大社の三社が合祀された神社である。正面鳥居の扁額は「奈我神社」、県道沿いの鳥居の扁額は「乙姫宮」とある。

奈我神社の御祭神は、初代神武天皇の母である玉依姫命で、第38代天智天皇の勅命でその2年(663年)に鎮座した。

『日本三代実録』に「貞観18年(876年)7月に肥後国合志郡・正六位上奈我神社の川辺から白亀一匹」と見え、国史見在社

乙姫神社は阿蘇の12神の一つで、平安時代の貞観17年(875年)に若比咩命を乙姫大明神として合祀したという。阿蘇神社の五ノ宮の惟人命(彦御子神)の后にあたる。

玉依姫命が乙姫であって、乙姫は若比咩命を指すのではないという指摘があるが、当社と同名の神社は他に、阿蘇市乙姫、菊池市(旧旭志村姫井)にもあり、いずれも御祭神は若比咩命。

平成25年(2013年)9月22日には1350年式年祭が斎行された。50年に一度、遷宮祭が行われるが、稚児行列が地域を練り歩き、乙姫太鼓の音が響き渡った。

例祭は10月25日。神楽奉納で知られる。「乙姫神社神楽」、正式には「肥後神楽(上南部)」として、市指定無形民俗文化財に指定されている。

この神楽の起源は定かではないが、江戸時代中期の安永3年(1774年)までは確実にさかのぼれるという。

言い伝えによれば阿蘇の方から神楽流で、物静かで優雅な舞であったが、戦後、熊本肥後神楽会の影響受け、勇壮活発な箇所を取り入れた独特のものとなったという。全十三座。

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