徳島県石井町鎮座の元諏訪、諏訪大社の元宮、樹齢700年のエノキ
[住所]徳島県名西郡石井町浦庄字諏訪213-1
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多祁御奈刀弥神社(たけみなとみじんじゃ)は、徳島県名西郡石井町にある神社。御朱印の有無は不明。

延喜式』巻9・10神名帳 南海道神 阿波国 名方郡「多祁御奈刀弥神社」に比定される式内社(小社)。近代社格では郷社。

御祭神は建御名方命。江戸時代になって八坂刀売命を配祀したという。通称はお諏訪さん、あるいは東の宮。

『阿府志』によると、高志国造の阿閇氏がこの附近に住み、この地に産まれたという建御名方命を祀った。

社伝によると、信濃諏訪郡南方刀美神社(現 諏訪大社)は、奈良時代の宝亀10年(779年)、当社から移遷されたものだという。つまり元諏訪となる。

諏訪大社の元宮、諏訪大社の元社という言い方もなされている。

阿波徳島藩の歴代藩主蜂須賀家の尊崇が極めて篤く、毎年当社の例祭には参拝または代参した。

特に寛永年間(1624年-1645年)、3代藩主蜂須賀光隆が疱瘡にかかった際、当社に祈願し、奇瑞を著したという。

その後、参拝の道中、鮎喰川の出水に遮られることがあったため、現在の佐古町諏訪神社に御分霊を勧請したと伝えられる。

現在の社殿は享保5年(1720年)の建築と言われる。注連縄が稲わらで作られており、鎌紋となっているのが特徴的。

境内には、幹周5.23メートル・樹高13メートル・樹齢700年のエノキがある。また、境内入口には幹周4.01メートル、樹高24メートルのイチョウがある。

境内の左手の木が柵で囲まれ、木の根元に50センチほどの石が置かれている。「力競石」と呼ばれるもので、建御名方命と建御雷命が国譲りの時に争った石だという伝承がある。

【ご利益】
病気平癒、病魔退散、地域・家内安全、夫婦和合
多祁御奈刀弥神社 - 徳島県石井町鎮座の元諏訪、諏訪大社の元宮、樹齢700年のエノキ
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