九頭竜川の守護神、柴田勝家ゆかり、2月に12メートルもの左義長
[住所]福井県福井市舟橋町29-1
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黒龍神社(くろたつじんじゃ)は、福井県福井市舟橋町にある神社。地名を取り、舟橋黒龍神社とも。御朱印の有無は不明。

『延喜式神名帳』にある「毛谷神社(越前国・坂井郡)」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では村社。

創祀年代は不詳とされるが、毛谷黒龍神社の元宮の可能性があるため、毛谷黒龍神社によれば、第26代継体天皇の創建となる。黒瀬川(九頭竜川)の守護神。

鎌倉時代末期、後醍醐天皇の元徳元年(1329年)6月1日、神託により越前守参議藤原国房が北ノ庄菩住山斎屋清水の上、足羽山に奉還。すなわち、現在の毛谷黒龍神社である。

奉遷後も当地にて祭祀が行われた。御祭神は高龗大神闇龗大神大山祇神・継体天皇で、毛谷黒龍神社とは、大山祇神の有無に違いがある。

毛谷黒龍神社もそうだが、当社も日本古来の四大明神の一社と称し、東に常陸鹿島大明神、南に紀伊熊野大明神、西に安芸厳島大明神があり、当社は北の越前黒龍大明神となる。

当社地はもとは黒龍川(九頭竜川・黒竜川・黒瀬川)の川辺にあり、当社名から黒竜村といわれていたが、天正年間(1573年-1593年)、柴田勝家が舟48艘により、舟橋を架橋して後、今の舟橋となったという。

度重なる戦乱、一向一揆などによる兵火また水禍により、社廟の衰頽もあったが、舟橋・高木・高柳・寺前・灯明寺・舟橋新・稲多など七カ村の総社として崇敬された。

当社はもとは福井市舟橋二字龍ノ割に鎮座していたが、天保・明治・昭和の水禍・河川改修などにより、現在の地に遷座した。

毎年2月上旬に、九頭竜川の龍神の精の鎮魂を祈る左義長が行なわれる。舟橋左義長とも。いわゆるどんど焼き。千束以上のわらを使った左義長の高さはおよそ12メートルにも達する。

境内社として日吉神社がある。なお、式内社「毛谷神社」の論社は他に、先の毛谷黒龍神社、同じく八重巻中町の白山神社がある。

【ご利益】
厄災除け、五穀豊穣・商売繁盛、病魔退散
黒龍神社(舟橋町) - 九頭竜川の守護神、柴田勝家ゆかり、2月に12メートルもの左義長
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