現存する唯一の旧満州国にあった神社、現在は山口下関市・赤間神宮の境内社
[住所]山口県下関市阿弥陀寺町4-1
[電話]0832-31-4138 - 赤間神宮

大連神社(だいれんじんじゃ)は、山口県下関市阿弥陀寺町にある神社。天照皇大神大国主大神・明治天皇・靖国神を主祭神とする。例祭は5月10日と10月1日。参拝すれば、御朱印を頂ける。

かつて日本の租借地であった関東州の大連市、現在の中国遼寧省大連市にあった同名の神社の御神体を日本に持ち帰り、再建したもので、現在は赤間神宮境内社である。

現存する唯一の、旧満州国にあった神社である。

明治40年(1907年)10月1日に創建された。大連に住む日本人より氏神として崇敬され、昭和19年(1944年)に旅順に官幣大社関東神宮が鎮座するまでは、関東州の中心的な神社だった。

昭和20年(1945年)8月の第二次世界大戦における日本の敗戦の後、ソ連軍が満州・関東州に進攻、日本人の住居や商店などが襲われた。

当社にもソ連兵が上がり込んだが、神職が雅楽や舞楽を披露して、それがソ連兵の間で評判となり、当社は被害をまぬがれたという。

御神体と御神宝は、昭和22年(1947年)3月14日、元当社宮司水野久直の手によって日本に持ち帰られ、福岡市の筥崎宮に仮安置された。

その後、水野が赤間神宮宮司に赴任した際、その境内に小祠を建て、その御神体を遷し祀った。

昭和48年(1973年)の伊勢の神宮(伊勢神宮)における第60回神宮式年遷宮の際に古社殿を譲り受け、昭和55年(1980年)、本殿北東の現在地に移築して正遷座祭を行った。

なお、旧鎮座地は関東州大連市南山2丁目2で、現在の大連市の当社跡地には、大連外国語学院が建てられている。

威徳殿には、旧大連神社から持ち帰った御神宝が保管されている。また、門には満州国国務総理大臣を務めた張景恵の書による扁額がかけられているほか、門前の狛犬も中国風。

【ご利益】
開運招福、病気平癒、縁結び、平穏安寧
大連神社 - 現存する唯一の旧満州国にあった神社、現在は山口下関市・赤間神宮の境内社
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