日本最北端のノシャップ岬、江戸期に大時化を乗り切った霊石を奉斎
[住所]北海道稚内市ノシャップ2-375
[電話]0162-22-2944

岬神社(みさきじんじゃ)は、北海道稚内市にある神社。ノシャップ岬の突端に鎮座し、日本最北端の神社である。御朱印の有無は不明。

往昔、ノシャップ沖合は宗谷往復船の難所として有名だった。江戸時代後期の文政年間(1818年-1831年)、会所前に来た弁財船がノシャップ岬にさしかかった時、突然大時化に遭った。

幾本となく投錨したが、切れて流失、残る1本を命の綱として2夜3日を耐えて、ようやく事無きを得た。

その錨を引揚げると、錨の爪に円形50貫あまりの石がしっかり食いついて揚ってきた。この霊石のお陰で助かったのだと、海浜に小社を建立、大綿津見神を奉斎したのが当社の始まり。

豊漁の神、海の護り神として信仰され、天保3年(1833年)、天保6年(1836年)に石鳥居の寄進があった。

昭和37年(1962年)9月、開基130年記念として神殿を改築、天保年間の石鳥居の修復、社碑、境内玉垣、唐獅子、灯籠、手水舎の寄進があった。

平成10年(1998年)6月25日、本殿・拝殿が改築された。例祭は7月5日。なお、神職が常駐する神社で日本最北端の神社は、北門神社とされる。

日本最東端の神社は北海道根室市の納沙布金刀比羅神社、最西端の神社は沖縄県八重山郡与那国町の十山神社、最南端の神社は沖縄県八重山郡竹富町の人魚神社である。

【ご利益】
水難除け、海上安全、大漁満足
岬神社(稚内市) - 日本最北端のノシャップ岬、江戸期に大時化を乗り切った霊石を奉斎
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