『マッサン』の舞台、「幸福運巡り」の第一番、6月中旬に「雨」の例大祭
余市神社(北海道余市郡余市町富沢町14-4)
[住所]北海道余市郡余市町富沢町14-4
[電話]0135-22-3840

余市神社(よいちじんじゃ)は、北海道余市郡余市町にある神社。近代社格では県社。参拝すれば、御朱印を頂ける。

江戸時代後期の文政10年(1827年)、本町開発者である林長左衛門が京都伏見稲荷の御分霊を上余市の魚場場所の浜中町湯殿山下に勧請し、氏神として稲荷神社と称したのが始まり。

明治8年には郷社に列した。明治16年には山碓稲荷を合祀し、現在地に移転した。山の中にあり、参道が坂道になっている。眼下には海も望め、抜群のロケーション。

山碓稲荷は、安永2年(1773年)、松前角平が漁夫83名を率いて山碓町に漁場を開設し、山碓シリパ山麓に日頃信仰していた伏見稲荷を勧請し、氏神としていたもの。

明治44年(1911年)8月、現社号に改称、大正12年(1923年)5月には新社殿が竣工し、大正13年(1924年)には県社に昇格した。

付近の琴平神社も合祀、現在までに御祭神は、天照大神保食神大物主神大己貴神少彦名神となっている。

昭和52年(1977年)5月31日に現在の社殿が落成、同年8月30日には創建百五十年祭ならびに造営奉祝祭を斎行し、昭和63年(1988年)に社務所を改築、落成した。

海上自衛隊のミサイル艇「わかたか」の艦内神社に分祀したという。「わかたか」の艦内神社は他に、山口県下関市の彦島八幡宮を勧請したという。

例祭は6月10日。その前後の6月9日-11日が通称「余市祭り」。町民の間では「余市祭りといえば雨」というイメージが強い祭典。

高下駄を履いた天狗に先導され、神輿が街中を練り歩く。道沿いに国の重要文化財・史跡である旧下ヨイチ運上家がある、モイレ山の下、余市川の脇を通る。

多くの露店も出て、期間中は賑わう。境内にはサイカチの木がある。

余市は、NHK朝の連続テレビ小説『マッサン』の主人公である竹鶴政孝が、日本初の国産ウイスキーを作った地で、その工場は現在も現役で稼働している。

そのため、新たな観光スポットとしても注目を集めており、「よい願いがかなう? 幸福運巡り」も企画されている。当社はその第一番目。

当社の他は、幸田露伴の碑、福原漁場、運上家・モイレ神社、三吉神社となり、当社号の読み「よい」から順に頭の文字を取り、「幸・福・運・三吉」となる。

【ご利益】
開運招福、五穀豊穣・商売繁盛、水難除け、海上・交通安全など
余市神社 - 『マッサン』の舞台、「幸福運巡り」の第一番、6月中旬に「雨」の例大祭
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余市神社の御朱印
わかたか - Wikipedia