能代鎮守、戦国時代の4月中の申の日に創祀、今も「嫁見まつり」
[住所]秋田県能代市御指南町3-24
[電話]0185-54-1443

日吉神社(ひよしじんじゃ)は、秋田県能代市御指南町にある神社。大山咋大神大国主大神大物主大神の3柱を主祭神として奉斎する。近代社格では県社。参拝すれば、御朱印を頂ける。

戦国時代の天文年間(1532年-1555年)の初め、能代には人家がまだ20軒-30軒ほどしかなく、みな浜辺に住んで、漁師として暮らしていた。

当時まだ鎮守がなく、郷人たちは神の顕現を期待していたという。そこに、夜の海を照らす光が現れた。

盤若山の麓に住む、孝行者の専助という漁師は、病気の母に新鮮な魚を食べさせてあげたいと思い、夜の海に出て網を打った。

するとその網とともに御霊光が浮かびあがり、この郷の長である清水次郎兵衛政吉が霊夢を見て、御神体を奉安し、能代の鎮守としたのが創祀。

これが天文2年(1533年)4月中の申の日だったという。その後、社地はたびたび移ったが、創立以来秋田氏の崇敬を受け、ついで佐竹家累代の崇敬篤く、明治に至って県社に列せられた。

昭和24年(1949年)の能代の大火には社殿災上の災禍に遭い、また昭和58年(1983年)の日本海中部地震でも一部被害を蒙ったものの、その都度氏子崇敬者による奉賛で復興している。

御神体を奉安した日にちなみ、現在も旧暦4月に「中の申祭」が斎行される。宵祭は「嫁見まつり」と言われ、良縁を感謝・祈願して花嫁が行列を整え、参拝する。

7月26日・27日には神幸祭がある。猿田彦行列・神輿・五丁山の行列が御旅所まで練り歩く。

日本海軍の軽巡洋艦「能代」との関係が指摘される場合があるが、艦内神社に分祀したかどうかは不明。

艦艇を擬人化したキャラクタである艦娘(かんむす)を強化・育成、正体不明の敵艦を撃破していくゲーム・アニメ『艦これ』ゆかりではある。

軽巡洋艦「能代」の名を受け継いだ海上自衛隊の護衛艦(退役)「のしろ」の艦内神社に分祀したという。

【ご利益】
良縁・縁結び、水難除け、海上・交通安全、大漁満足・商売繁盛
日吉神社(能代市) - 能代鎮守、戦国時代の4月中の申の日に創祀、今も「嫁見まつり」
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日吉神社(能代市)の御朱印
『艦これ』能代
のしろ - Wikipedia