由良港の熊野権現、明治期に花御所八幡を合祀、軽巡洋艦「由良」艦内に分祀
[住所]京都府宮津市由良2348
[電話]0772-22-2773

由良神社(ゆらじんじゃ)は、京都府宮津市由良にある神社。御祭神は、伊弉諾尊櫛御気命誉田別命。近代社格では府社御朱印の有無は不明。

創建は不詳。由良の地は、かつては北前船の港として、百人一首の「由良の戸(門)」とも歌われ、森鴎外の『山椒太夫』の舞台となった場所。
曽禰好忠
由良の門を 渡る舟人 かぢをたえ ゆくへも知らぬ 恋の道かな
現在地の南西にある由良ヶ岳中腹に由良港の繁栄時以前から鎮座していたという。古くは熊野十二社大権現や熊野三所権現と称していた。

田辺藩主歴代の崇敬篤く、数回の社殿修復、直参・代参の奉幣・寄進などがあった。

もともとの社殿は上の宮、中の宮、下の宮の3社あったが、正徳元年(1711年)の造営の際、中の宮にまとめられ、熊野三所とし、東側の社殿を下社、熊野九所とした。

現在の拝殿左側の社殿がその当時のもので、一間社流造。

明治20年(1887年)、室町幕府3代将軍足利義満が造営した京都の花の御所に鎮座していた花御所八幡宮を当地に遷座して現社号で呼ばれるようになった。

日本海軍の長良型軽巡洋艦「由良」は、丹後由良の由良川から命名され、艦内神社は当社を分祀したもの。拝殿右手には由良献木の碑が建っている。

第二次世界大戦中に活躍した日本海軍の艦艇を擬人化したキャラクタである艦娘(かんむす)を強化・育成、正体不明の敵艦を撃破していくゲーム・アニメ『艦これ』ゆかり。

昭和17年(1942年)、府社に列す。境内には江戸時代の由良出身の蘭方医・新宮凉庭(1787年-1854年)の顕彰碑が建っている。

例祭は10月。神輿渡御や、子供太鼓などがある。付近には、清酒『白嶺』『酒呑童子』などの蔵元ハクレイ酒造などがあり、酒造が盛んでもある。

【ご利益】
甦り、リフレッシュ、健康長寿、厄災除け
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由良 - Wikipedia
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