明治初期、榎本武揚が桓武天皇を奉斎、6月に小樽三大祭りの例祭
[住所]北海道小樽市稲穂3-22-11
[電話]0134-22-4268

龍宮神社(りゅうぐうじんじゃ)は、北海道小樽市稲穂にある神社。近代社格では郷社。参拝すれば、御朱印を頂ける。

鎮座地である稲穂(いなほ)は明治3年(1870年)に開拓判官である岩村通俊が命名したもので、「いなほ」はアイヌが祭具として用いる「イナウ」にちなむ。古くはアイヌが祭場としていた地と伝えられる。

御祭神は、底津和田都美神中津和田都美神上津和田都美神のワタツミ三神と、豊受姫命大物主神大毘古命・桓武天皇。

明治2年(1869年)に国有地払い下げの折、榎本武揚が小祠を設けて遠祖である桓武天皇を奉祀したのが創祀。

明治9年(1876年)に移民の安寧を図って「北海鎮護」の額を献納し、改めて神社として創建した。

その後、江差町の教派神道龍宮教会分所(明治17年設置)が明治19年(1886年)4月に現社地に移転して榎本創祀の小祠を合祀し、これを龍宮殿と称した。

明治29年(1896年)7月に本間豊雄がその土地と社殿の全てを譲り受けて初代社司となり、明治30年(1897年)、社殿を改築して大和田津美神社と称した。

同年6月には国から神社として認められ、無格社となった。明治31年(1898年)4月に現社名に改称し、大正5年(1916年)3月に村社に昇格。

大正7年(1918年)12月、長橋町に鎮座していた小樽伏見神社(保食神)を境内に遷座し、昭和3年(1928年)9月には郷社に昇格するとともに神饌幣帛料供進神社に指定された。

現在の社殿は昭和16年(1941年)に竣工したもの。本殿は神明造で拝殿は桁行3間、梁間3間の切妻造平入の正面中央間に梁間1間向切妻造の向拝を付した形態。屋根はともに銅板葺。

例祭は6月21日。前日の6月20日からの三日間にわたり行われる例大祭は、住吉神社水天宮と並ぶ、小樽三大祭りの一つ。神輿渡御や、各種奉納演芸が行われる。

それぞれ明治41年(1908年)の「榎本武揚直筆」「有栖川宮殿下直筆」の二つの額面がある。

平成29年(2017年)6月、隕石に含まれる鉄を使って明治時代に榎本武揚が作らせた希少な日本刀「流星刀」が当社に奉納された。

【ご利益】
水難除け、海上・交通安全、旅行安全、出世開運など
龍宮神社(小樽市) - 明治初期、榎本武揚が桓武天皇を奉斎、6月に小樽三大祭りの例祭
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龍宮神社(小樽市)の御朱印