芦別市内唯一の神職のいる神社、7月の芦別健夏山笠の安全祈願社、旧郷社
[住所]北海道芦別市北3条西1-6-10
[電話]0124-22-5731

蘆別神社(あしべつじんじゃ)は、北海道芦別市にある神社。近代社格では郷社。一部の史料では「芦別神社」と書かれることもあるが、誤り。天照大御神を祀る神明神社の一つである。御朱印の有無は不明。

明治26年(1893年)から入植者があり始めた芦別では、翌明治27年(1894年)から本格化。明治29年(1896年)には「神明社」設立の建議があり、実際に創祀された。

朝山団体と第二沢口団体の二つの集団が協力し、当社の現在地よりも南西の36線南9号の角地に、4尺(約1.2メートル)四方の小祠を建立、御幣を御神体として奉斎した。

しかし、明治30年(1897年)には沢口団体と、朝山団体の一部である根井団体が対立、根井団体が独自の神社として、現在の当社地に「天照大神宮」を創建した。

明治39年(1906年)3月になり、ようやく両社の合社がまとまり、9月に社殿が落成し、9月10日に現社号の無格社として認定された。

9月22日に昇格祝いと新社殿の遷宮式を兼ねて盛大に秋祭が挙行され、餅まき・角力・芝居・獅子神楽・手踊などが催されて「開村以来未曾有の人出」となった。

その後、村の人口も増え、氏子も増えるに従い、村社昇格の機運が高まったものの、途中、明治天皇の崩御をはさんで、村社への昇格は大正3年(1914年)まで待たなければならなかった。

大正期を通じて、氏子数は7倍にまで膨れ上がり、昭和11年(1936年)に班渓神社が村社に公認され、一村二村社体制となったことを受け、郷社昇格機運が高まった。

昭和15年(1940年)に郷社への申請を行ったものの、本殿の改築などが求められたため、実際に昇格できたのは昭和17年(1942年)になってからだった。

現在は、芦別市内では唯一、神職のいる神社であり、市内の主要な神社の祭祀はすべてこの神社の宮司によって執り行われている。

毎年7月の芦別市の最大行事、芦別健夏山笠(あしべつけんかやまかさ)の開始に際しては、当社に安全祈願の参拝を行うことになっている。

例祭は9月6日。末社として、市内黄金町に黄金神社がある。

【ご利益】
開運招福、地域・家内安全
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