昭和の大横綱・双葉山の生家近く、奈良期の創建、落雷の伝承
二葉山神社(大分県宇佐市大字下敷田字西八龍780)
[住所]大分県宇佐市大字下敷田780
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二葉山神社(ふたばやまじんじゃ)は、大分県宇佐市下敷田にある神社。近代社格では村社。神社付近に昭和の大横綱、双葉山の生家や双葉山に関する資料館「双葉の里」がある。御朱印の有無は不明。

奈良時代の和銅3年(710年)の創祀と伝わる。大己貴命玉依姫命を奉斎した。平安時代の天慶元年(938年)に、神託により別雷神を加え祀ったと伝えられる。

上敷田(現 宇佐市上敷田)に住む岩田長者という長者の屋敷裏に落雷があり、その雷神が赤い玉と化して八竜の山に飛び去ったために、村民が「八大龍王宮」と称えて祀るようになったもので、以後当地では赤い鶏を飼うことは禁忌とされたとも伝える。

江戸時代の寛永8年(1631年)に社殿を建立した。天保10年(1839年)9月20日に大字富山に御神霊を勧請した。現在の富山にある同名の神社である。

歴代中津城主の崇敬篤く、6代奥平昌暢は家紋の軍配を寄進。現在も屋根に軍配団扇の意匠が見える。明治5年(1872年)に村社に列した。

明治44年(1911年)9月10日に大字南敷田字樋田の天穂日命菅原神を祀り、境内社に蛭子命を祀っていた神社を合祀。

大正2年(1913年)4月20日に大字中敷田字潤尾の応神天皇神功皇后武内大臣を祀る八幡宮と、大字上敷田字金剛寺の崇徳天皇を祀り、境内社に倉稲魂命火産霊命を祀っていた金比羅宮を合祀した。

昭和58年(1983年)、浮浪者の失火により社殿を焼失し、昭和61年(1986年)に新築遷座した。

境内社に、摂社として、当社の創祀とともに祀られた日枝神社(大山咋命)がある。和気清麻呂が大隅国に流刑された際に参拝したところ、脚の疲れが癒えたという。また、平安時代初期の鎮座となる貴船神社(高龗神)がある。

末社に、八坂社(素盞嗚男命)、出雲社(大国主命)、蛭子社(事代主命)、天神社(天御中主命)、稲荷社(倉稲魂命)、伊勢社、天満社(天穂日命・菅原神)、金刀比羅社(天照大神・素盞嗚男命・少彦名命申田彦命)、厳島神社(市杵島姫命)、作神社(稲田姫命)の石祠がある。

その他、行幸所(御旅所)境内に祇園社(素盞嗚男命)、秋葉社(軻遇突知命)、金刀比羅社(大己貴命)の石祠がある。

【ご利益】
身体壮健、病気平癒、安産・子育て
二葉山神社(宇佐市) - 昭和の大横綱・双葉山の生家近く、奈良期の創建、落雷の伝承
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