常陸国分寺の守護神、源義家が祈願し、周囲にゆかりの地も残る
若宮八幡神社(茨城県石岡市若宮2-1-3)
[住所]茨城県石岡市若宮2-1-3
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若宮八幡宮(わかみやはちまんじんじゃ)は、茨城県石岡市若宮にある神社。御祭神は誉田別命、例祭は10月10日。若宮八幡神社とも。御朱印の有無は不明。

奈良時代の神亀5年(728年)に建立されたと伝えられる。常陸国分寺の守護神、いわゆる国分八幡宮の一つとされる。

また、常陸国の一国一社の八幡宮、いわゆる国府八幡宮は不詳であるため、当社が兼ねた可能性がある。

平安時代の永保2年(1082年)、八幡太郎源義家が奥州征討の折、当社に朝敵退散を祈願したと伝えられる。

周辺には、義家の軍勢が兵糧の炊飯にその水を使った、まな板を洗ったとされる「生板池」や、義家が馬を休ませた「正月平」など、義家に関する古跡が今も残る。

室町時代の応永2年(1395年)、太田道灌が当社を参拝し、武運長久を祈願した。

天正18年(1590年)に佐竹義宣が府中を攻略した際に焼失したが、慶長7年(1602年)、別当福蔵坊と伝える僧が本社並びに拝殿を再興した。

江戸時代になり、寛永4年(1627年)には皆川山城守が、寛文5年(1665年)には領主松平伊勢守が、元文年間(1736年-1740年)には別当欽長法印がそれぞれ改築している。

皆川山城守は御供免10石を寄進、松平伊勢守は応神天皇の御尊像を奉納したと伝わり、歴代崇敬された。

現在の本殿と神門は元文年間のものとされる。本殿は桁行三間・梁間三間・一重・正面入母屋造・背面寄屋造・向拝一間・唐破風造で、市の有形文化財に指定されている。

【ご利益】
武運長久・勝運、地域・家内安全、地域振興
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