奈良期創建、元禄期の木造鳥居、9月には若狭最大の秋祭り「放生祭」
[住所]福井県小浜市小浜男山9
[電話]0770-52-1935
八幡神社(はちまんじんじゃ)は、福井県小浜市にある神社。小浜八幡宮とも。毎年9月に1200年以上続くとされる若狭最大の秋祭り「放生祭」が行われる。近代社格では県社。参拝すれば、御朱印を頂ける。
創建は、奈良時代の神護景雲3年(769年)とされる。江戸時代、若狭の国学者伴信友は諸文献を研究し、その著書『八幡考』で、『続日本紀』の「神護景雲四年、勅使参向鹿毛の馬奉納」とあるの当社に比定している。
御祭神は、応神天皇・神功皇后・宗像三女神(多紀理比売神・多紀都比売神・市伎島比売神)。若狭国の一国一社の八幡宮、いわゆる国府八幡宮の一つと考えられる。
戦国時代、若狭を領有していた武田氏の力が衰え、やがて滅亡。武田氏の氏神として保護されていた当社も戦火に罹り、社記なども焼失、社家も一旦滅びたという。
現在の社家である渡辺氏が文献に現れるのは天正年間 (1573年-1593年)の末期で、それ以前の文書などで当社に現存するのは、大永元年(1521年)の多宝塔勧進状一巻と天文7年(1538年)の国主武田信豊が奉納した太刀一口だけだという。
江戸時代になると、地域の文献に出ている当社の記録をたどりながら、研究が進む。延宝3年(1675年、)祠官渡部左近長次は由緒記を藩庁へ提出、同年町老の請により、藩の学者も『八幡神社由緒記』一巻を記し、当社に奉納したという。
元禄7年(1694年)再興の木造大鳥居がある。素木で高さ約6.4メートル、柱間4.63メートル、柱の直径は48.25センチ。明治42年(1907)の暴風によって倒壊したが、補修されて今に伝わる。
当社の鳥居に関しては、『若狭郡県志』に室町時代前期の応永2年(1395年)の記事がある。大鳥居廃絶のあとこれを再興す」とあり、古くから当社では鳥居が建立されていたことが分かる。
この応永2年以後、中世に2回の再建記録があり、現存の元禄7年のものとなっている。
9月の放生祭では、5種類の出し物が毎年12区ずつ交代で練り歩き、太鼓や山車の競演が最大の見所になっている。
境内社に、若宮神社・栗島神社・天満神社・三輪神社・松尾神社・大山祗神社・六月祓神社・高良神社・彦狭智神社・稲荷神社・船玉神社・姫宮神社・大神宮・秋葉神社がある
【ご利益】
学問の神、産業振興の神、海上・交通安全、安産・子育ての神

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八幡神社(はちまんじんじゃ)は、福井県小浜市にある神社。小浜八幡宮とも。毎年9月に1200年以上続くとされる若狭最大の秋祭り「放生祭」が行われる。近代社格では県社。参拝すれば、御朱印を頂ける。
創建は、奈良時代の神護景雲3年(769年)とされる。江戸時代、若狭の国学者伴信友は諸文献を研究し、その著書『八幡考』で、『続日本紀』の「神護景雲四年、勅使参向鹿毛の馬奉納」とあるの当社に比定している。
御祭神は、応神天皇・神功皇后・宗像三女神(多紀理比売神・多紀都比売神・市伎島比売神)。若狭国の一国一社の八幡宮、いわゆる国府八幡宮の一つと考えられる。
戦国時代、若狭を領有していた武田氏の力が衰え、やがて滅亡。武田氏の氏神として保護されていた当社も戦火に罹り、社記なども焼失、社家も一旦滅びたという。
現在の社家である渡辺氏が文献に現れるのは天正年間 (1573年-1593年)の末期で、それ以前の文書などで当社に現存するのは、大永元年(1521年)の多宝塔勧進状一巻と天文7年(1538年)の国主武田信豊が奉納した太刀一口だけだという。
江戸時代になると、地域の文献に出ている当社の記録をたどりながら、研究が進む。延宝3年(1675年、)祠官渡部左近長次は由緒記を藩庁へ提出、同年町老の請により、藩の学者も『八幡神社由緒記』一巻を記し、当社に奉納したという。
元禄7年(1694年)再興の木造大鳥居がある。素木で高さ約6.4メートル、柱間4.63メートル、柱の直径は48.25センチ。明治42年(1907)の暴風によって倒壊したが、補修されて今に伝わる。
当社の鳥居に関しては、『若狭郡県志』に室町時代前期の応永2年(1395年)の記事がある。大鳥居廃絶のあとこれを再興す」とあり、古くから当社では鳥居が建立されていたことが分かる。
この応永2年以後、中世に2回の再建記録があり、現存の元禄7年のものとなっている。
9月の放生祭では、5種類の出し物が毎年12区ずつ交代で練り歩き、太鼓や山車の競演が最大の見所になっている。
境内社に、若宮神社・栗島神社・天満神社・三輪神社・松尾神社・大山祗神社・六月祓神社・高良神社・彦狭智神社・稲荷神社・船玉神社・姫宮神社・大神宮・秋葉神社がある
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