府中八幡神社の古社地、移転繰り返しながら祭祀続く武田氏の氏神
古八幡神社(山梨県甲府市古府中町1534)
[住所]山梨県甲府市古府中町1534
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古八幡神社(ふるはちまんじんじゃ)は、山梨県甲府市古府中町にある神社。近代社格では村社。現在は武田神社のすぐ近くに鎮座する。正式名は単に「八幡神社」。「古八幡神社」は通称で、「峰本古八幡神社」などとも。御朱印の有無は不明。

甲斐源氏の始祖新羅三郎義光の4世孫石和五郎武田信光が、鎌倉時代の承久年間(1219年-1222年)に、鶴岡八幡宮の御分霊を石和の館に勧請した。

武田家の氏神として国衞八幡宮と称え尊崇した。現在の石和八幡宮である。

戦国時代の永正16年(1519年)、武田信虎が躑躅ヶ崎に築城の際、躑躅ヶ崎館の西方の現社地に遷座した。

その後、浅野長政が天正12年(1584年)、甲府城を築城した際、文禄4年、宮前の地に遷座。これが現在の八幡神社である。

つまり、当社は府中八幡宮と呼ばれ、甲斐国の一国一社の八幡宮、いわゆる国府八幡宮として崇敬された八幡神社の古社地となる。古八幡と称された。

実際には相川小学校の開校や体育館の建設などで、社地が数度移転し、その移転は昭和後半まで続くが、八幡神社の古社地として、当社としての祭祀は続けられてきた。

御祭神は、誉田別神・媛神・息長帯姫神。武田氏の氏神として、村中鎮護氏神として、崇敬されてた。

明治4年(1871年)に村社に列し、昭和21年(1946年)2月に宗教法人となり、今日に至る。例祭は10月。

【ご利益】
武運長久・勝運、地域・家内安全、地域振興
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