淡路最古の八幡、江戸初期の社殿群と花見スポット、だんじり12台の春祭り
[住所]兵庫県南あわじ市賀集八幡734
[電話]0799-53-1625
賀集八幡神社(かしゅうはちまんじんじゃ)は、兵庫県南あわじ市にある神社。主祭神は応神天皇で、天照大神・仁徳天皇を配祀する。近代社格では県社。参拝すれば、御朱印を頂ける。
平安時代の貞観2年(860年)、御神託を受け奈良大安寺の僧行教が石清水八幡宮の御分霊を奉じて淡路に来島、建立したという。淡路国最古の八幡とされる。
石清水八幡宮の社殿を模し、往昔は壮麗にして隆盛を極めたと伝わる。近接する護国寺はもとは当社の神宮寺だが、その時の様子が室町時代の作と伝わる『八幡宮絵図』に描かれ、護国寺に保存されている。
一国一社八幡とも呼ばれ、淡路国の国府八幡宮。また、淡路国国分寺の守護神ともされる。淡路国の国府八幡宮の論社は他に、市内榎列小榎列の八幡神社がある。
南北朝時代の暦応3年(1340年)、阿讃の領主細川頼春の弟細川師氏は足利尊氏の命により阿波から入島、淡路国主宇原兵衛永真の軍と戦い、田中川の合戦で大勝した。
その際、当宮を祈願所として社殿を造営。以来神馬、太刀のほか、神宝の奉納が続けられたという。
江戸時代になり、寛永8年(1631年)、徳島藩主蜂須賀忠英は当宮を崇敬し、境内を整備。本殿・拝殿・摂末社などを再建。現在の社殿群はこの時のものとされる。
ちなみに、当社殿再建については、「藩主松平忠鎮」によるという資料も多い。しかし、時期的にも忠英の時代であり、兵庫県神社庁によるこの記述が正しいと思われる。松平忠鎮については不詳。
本殿は三間社流造、拝殿は寄棟造で、それぞれ寛永8年の棟札があり、『八幡宮絵図』とともに、現在は県の重要文化財に指定されている。
昭和12年(1937年)、県社に昇格し、古来皇室の崇敬厚く、昭和54年(1979年)には浩宮徳仁親王の参拝があった。現在は「やはたのはちまんさん」と親しまれ、厄除けの神として信仰される。
あわじ花へんろ第36番札所(4月:さくら)であり、淡路島のさくらの花見スポットとして有名。3月下旬からの開花時期は参道を中心に美しい桜が観賞できる。
毎年4月第2日曜日の春祭りで知られる。12台(14台とも)のだんじりがだんじり唄の奉納のために、満開の桜並木を通って宮入。その勇壮な姿を一目見ようと、毎年この日には多くの見物客が神社に押し寄せる。
7月30日には夏祭がある。午後7時より神事に続き、湯立神事が行われる。神職が熱湯を笹で浴び氏子の繁栄を祈り、福笹は厄除けとして参拝者に渡し、半年間の無事を祈る。
境内には八幡橋(めがね橋)と呼ばれる総御影石造りのアーチ橋がある。この橋は淡路で唯一の明治の文化遺産。
【ご利益】
厄災除け、無病息災、身体壮健

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[電話]0799-53-1625
賀集八幡神社(かしゅうはちまんじんじゃ)は、兵庫県南あわじ市にある神社。主祭神は応神天皇で、天照大神・仁徳天皇を配祀する。近代社格では県社。参拝すれば、御朱印を頂ける。
平安時代の貞観2年(860年)、御神託を受け奈良大安寺の僧行教が石清水八幡宮の御分霊を奉じて淡路に来島、建立したという。淡路国最古の八幡とされる。
石清水八幡宮の社殿を模し、往昔は壮麗にして隆盛を極めたと伝わる。近接する護国寺はもとは当社の神宮寺だが、その時の様子が室町時代の作と伝わる『八幡宮絵図』に描かれ、護国寺に保存されている。
一国一社八幡とも呼ばれ、淡路国の国府八幡宮。また、淡路国国分寺の守護神ともされる。淡路国の国府八幡宮の論社は他に、市内榎列小榎列の八幡神社がある。
南北朝時代の暦応3年(1340年)、阿讃の領主細川頼春の弟細川師氏は足利尊氏の命により阿波から入島、淡路国主宇原兵衛永真の軍と戦い、田中川の合戦で大勝した。
その際、当宮を祈願所として社殿を造営。以来神馬、太刀のほか、神宝の奉納が続けられたという。
江戸時代になり、寛永8年(1631年)、徳島藩主蜂須賀忠英は当宮を崇敬し、境内を整備。本殿・拝殿・摂末社などを再建。現在の社殿群はこの時のものとされる。
ちなみに、当社殿再建については、「藩主松平忠鎮」によるという資料も多い。しかし、時期的にも忠英の時代であり、兵庫県神社庁によるこの記述が正しいと思われる。松平忠鎮については不詳。
本殿は三間社流造、拝殿は寄棟造で、それぞれ寛永8年の棟札があり、『八幡宮絵図』とともに、現在は県の重要文化財に指定されている。
昭和12年(1937年)、県社に昇格し、古来皇室の崇敬厚く、昭和54年(1979年)には浩宮徳仁親王の参拝があった。現在は「やはたのはちまんさん」と親しまれ、厄除けの神として信仰される。
あわじ花へんろ第36番札所(4月:さくら)であり、淡路島のさくらの花見スポットとして有名。3月下旬からの開花時期は参道を中心に美しい桜が観賞できる。
毎年4月第2日曜日の春祭りで知られる。12台(14台とも)のだんじりがだんじり唄の奉納のために、満開の桜並木を通って宮入。その勇壮な姿を一目見ようと、毎年この日には多くの見物客が神社に押し寄せる。
7月30日には夏祭がある。午後7時より神事に続き、湯立神事が行われる。神職が熱湯を笹で浴び氏子の繁栄を祈り、福笹は厄除けとして参拝者に渡し、半年間の無事を祈る。
境内には八幡橋(めがね橋)と呼ばれる総御影石造りのアーチ橋がある。この橋は淡路で唯一の明治の文化遺産。
【ご利益】
厄災除け、無病息災、身体壮健

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