奈良期創建、讃岐国国分寺の守護神、生駒氏や松平頼重の崇敬
[住所]香川県高松市国分寺町国分2501
[電話]087-874-7430

国分八幡宮(こくぶはちまんぐう、國分八幡宮)は、香川県高松市国分寺町国分にある神社。近代社格では郷社。参拝すれば、御朱印を頂ける。

縄文時代の遺跡がある国分台の麓の小高い大禿山の中腹、四国霊場八十番札所国分寺の東北(鬼門)及び国分尼寺の西西南(裏鬼門)に位置する。

御祭神は、神日本磐余彦火々出見尊足仲彦尊息長足姫尊譽田別尊・白蛇ノ神。白蛇ノ神は、本殿裏の磐座に生息していた白蛇の御霊である。

社伝によれば、奈良時代の天平勝宝年間 (749年-757年)の創祀。これより先に、諸国に国分寺が建立され、当宮は讃岐国国分寺の守護神と、阿野七郷の産土神として創建された。

空海が当国巡錫の折、国分寺及び当社を修補し、以来、国分寺歴世の崇敬が篤く、社殿も壮麗だったと伝わる。

讃岐国司中御門家成の裔孫新居城主藤太夫資村は、毎年当社に奉幣し祈願を行い、以降は藤家一族は武門の守護神として当宮を崇敬した。

天正年間(1573年-1593年)、兵火に罹り、社殿・宝物などを焼失。慶長2年(1597年)、国主生駒親正が再興し、毎年吉例として武術試合を奉納、親正の子一正も鳥居を奉納した。

江戸時代になり、寛永2年(1625年)、大地震のため本殿などが損壊したため造営、翌年3月の正遷宮に際し、生駒高俊の奉幣が行われた。

高松藩祖松平頼重の崇敬も篤く、当宮に長刀を寄進し、度々参拝したと伝わる。

万治年間(1658年-1661年)に炎上、祀官森口左近は神慮と占いにより、岩川山上に新殿を造営して御神霊を遷した。これが現在の社殿地。旧社殿地は、現在、当宮西側の宮池のある場所とされる。

古来、岩川八幡・岩河八幡、国府八幡と称えられ、国分寺の守護神のみならず、讃岐国の一国一社の八幡宮、いわゆる国府八幡宮だと考えられる。

明治初年に村社に列し、明治40年(1907年)10月24日に神饌幣帛料供進神社に指定され、昭和10年(1935年)10月5日には郷社に昇格した。昭和に入り、現社号に改称している。

昭和11年(1936年)に拝殿を改築、昭和50年(1975年)には本殿改築、昭和59年(1984年)に社務所を改築し、平成13年(2001年)に正面参道拡張修理・参拝者トイレ改築などが行われた。

例祭は10月第2日曜日で秋季例大祭・神幸祭。4月第2日曜日には春季大祭が行われ、桜祭神楽祭(桜まつり神楽祭)とも呼ばれる、鎮花祭。神楽舞が奉納され、餅撒き菓子撒きなどが行われる。

【ご利益】
必勝、大願成就、厄災除け、方除け、安産、縁結び(公式HP
国分八幡宮(高松市) - 奈良期創建、讃岐国国分寺の守護神、生駒氏や松平頼重の崇敬
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国分八幡宮(高松市)の御朱印