神功皇后が三韓征伐の際に花を掛けて住吉神を鎮祭した山、巨石や松
花掛神社(福岡県糸島市志摩志摩岐志699-1)
[住所]福岡県糸島市志摩志摩岐志699-1
[電話]-

花掛神社(はながけじんじゃ)は、福岡県糸島市志摩西貝塚にある神社。近代社格では村社。御朱印の有無は不明。

社伝によれば、神功皇后が三韓征伐の際、この社の側の山に花を掛けて住吉大神を鎮祭したため、花掛山と呼ばれるようになり、後に住吉大神の社を建て、花掛大明神と号したという。

もとは市志摩西貝塚224-1に鎮座。大きな松があって、綱掛松と呼ばれていた。これは神功皇后の船の纜を繋いだ樹だと伝わっていたが、今は枯れて現存しない。

また、境内には神功皇后の袖敷石と伝わる大石があるという。龍宮石・神宮石とも呼ばれ、神饌を供えて豊漁を祈る風習があったという。

現在も志摩西貝塚には旧社地として鳥居や社殿が残る。

御祭神は底筒男命中筒男命表筒男命住吉三神と息長足姫命。ただし、『福岡県神社誌』には、三筒男命・息長足姫命・木花開耶姫命・牟須姫命とされており、2柱多い。

牟須姫命あるいは苔牟須姫命は、市内志摩船越の若宮神社の御祭神である苔牟須売神と同神であろう。地元では、あるいは一般的に木花咲耶姫の姉にあたる磐長姫命のことであるとされる。

苔牟須売神は、国歌「君が代」の「こけのむすまで」の歌詞に相当する神名を持つ神として知られる。当社は、明治5年11月3日に村社に列した。例祭はもとは8月23日、現在は9月23日。

境内社に、稲荷神社(保食神)・白鳥神社(日本武尊素盞男神櫛稲田姫神)、西宮神社(蛭子神社とも。事代主神)、高峯神社(高峯神)、道祖神社(猿田彦神天鈿女神)がある。

兵庫県西宮市の西宮神社は同じ「えびす」でも「えびす大神(西宮大神・蛭児命)」で、事代主神の系列ではないのだが、当社境内社では混同している点が興味深い。

【ご利益】
大漁満足・商売繁盛、水難除け、海上・交通安全、健康長寿
花掛神社(糸島市) - 神功皇后が三韓征伐の際に花を掛けて住吉神を鎮祭した山、巨石や松
【関連記事】
福岡県の神社 - 本サイトに掲載されている神社で、福岡県に鎮座している神社の一覧