西条加茂川干潟以来の守護神、日本一おいしい神水「うちぬき」と西条祭り
[住所]愛媛県西条市禎瑞645
[電話]0897-55-3678

嘉母神社(かもじんじゃ)は、愛媛県西条市にある神社。御朱印の有無は不明。

藩命を受けた西条藩士竹内立左衛門は、安永7年(1778年)に新田築方御用掛となり、新居郡の加茂川・中山川両河口部の干潟干拓に着手した。

これに際し、加茂川下流の高洲に西条藩祈願所六社の神主を招き、祠を建て、天神地祇を勧請し、工事の完成を祈願したのが当社の始まりだという。

御祭神は、倉稲魂神(うがのみたまのかみ)、保食神(うけもちのかみ)、和産霊神と穀物に関係する神々であるが、後に竹内立左衛門命も合祀された。

ちなみに、和産霊神は和霊神社との関わりを指摘する声もあるが、同じ愛媛県とはいえ、宇和島藩。あまり類例はないが、穀物神として、稚産霊神と同神と考えた。

境内には禎瑞新田の碑、石臼の碑、客土記念碑、楠木奉納記念碑、御神幸創始記念碑、歴代神職霊社の碑、石川梅蔵宮司の句碑など、禎瑞の歴史を刻むものがたくさんある。

また、別子銅山中興の祖といわれる広瀬宰平翁の茶室も移築されており、南天の床柱などを持つ建物として、歴史的にも、建築的にも価値が高い。

手水舎はうちぬきと呼ばれる、石鎚山系を源流とする加茂川の伏流水が良質の自噴水として地下より湧きだしている。

このうちぬきは全国名水百選に選ばれ、平成8年(1996年)には全国利き水大会で「一番おいしい水」として日本一に輝いた神水。水を汲む参拝者が後を絶たない。

例祭は体育の日の前日と前々日。いわゆる西条祭りの一環、かつ口火を切るトップバッターとして、6台の新居浜型の子供太鼓台が氏子により奉納される。

勇壮な加茂川の土手に佇むように鎮座し、西条祭りの日にはスタート地点として多くの人で賑わう。

【ご利益】
五穀豊穣・商売繁盛、身体壮健、病気平癒
嘉母神社 - 西条加茂川干潟以来の守護神、日本一おいしい神水「うちぬき」と西条祭り
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