斉明天皇伝承、境内に巨大な「お宝塚」、伊勢の代替参拝も
村山神社(愛媛県四国中央市土居町津根1865)
[住所]愛媛県四国中央市土居町津根1865
[電話]0896-74-2200

村山神社(むらやまじんじゃ)は、愛媛県四国中央市土居町津根にある神社。参拝すれば、御朱印を頂ける。

延喜式』巻9・10神名帳 南海道神 伊予国 宇摩郡「村山神社」に比定される式内社(名神大社)。近代社格では県社

御祭神は天照皇大神で、斉明天皇・天智天皇を配祀する。天正13年(1585年)の兵火により社殿・旧記などが焼失したため、創建年代は不詳。

社伝によれば、飛鳥時代の白鳳3年(674年)9月に斉明天皇と天智天皇を合祀したとされる。

当社境内は、百済救援のために筑紫に向かった斉明天皇が滞在した娜大津の磐瀬行宮の跡と伝わる。

また、70体余りの木像があり、斉明天皇の近侍の像と伝えられる。社殿の前にある巨大な「お宝塚」を高貴な方の御陵とする伝承もある。

一般には、娜大津は博多湾に、磐瀬行宮は福岡市南区三宅に比定される。しかし、当社では、斉明天皇は伊予熟田津の石湯(道後温泉)から東へ船を還し、当地に滞在したとする。

四国には斉明天皇の伝承が残っている場合があり、高知市の朝倉神社にも関連伝承がある。

平安時代の仁寿3年(853年)、名神祭に預かる。貞観9年(867年)には正五位下、貞観12年(870年)には正五位上に叙される。

かつては伊勢の神宮(伊勢神宮)への参宮を上参宮としたのに対して、当社参拝を下参宮と称し、西国三十三ヵ国の人々は当社参拝をもって伊勢参宮に代えたと伝えられる。

河野氏や西条藩主松平家の崇敬を受け、江戸時代には藩の祈願所六社の一つとされた。

10月13日-15日に開催される土居太鼓祭りに参加する一社である。

【ご利益】
開運招福
村山神社(四国中央市) - 斉明天皇伝承、境内に巨大な「お宝塚」、伊勢の代替参拝も
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村山神社(四国中央市)の御朱印