尾張藩祖を祀る旧県社、現在は天照大御神を主祭神とし、久延彦神社を勧請
尾陽神社(愛知県名古屋市昭和区御器所2-9-19)
[住所]愛知県名古屋市昭和区御器所2-9-19
[電話]052-872-4851

尾陽神社(びようじんじゃ)は、愛知県名古屋市昭和区にある神社。近代社格では県社。参拝すれば、御朱印を頂ける。

明治になって旧尾張藩士の請願によって名古屋東照宮に合祀されていた初代尾張藩主徳川義直と14代藩主徳川慶勝を祀るための神社として、明治44年(1910年)に創建された。

創建には、名古屋開府300年記念事業に合わせて旧藩士による戴恩会が結成されている。大正11年(1922年)6月30日に県社に列し、大正13年(1924年)10月28日に遷座した。

別格官幣社に昇格の内示があったものの、太平洋戦争の勃発があったため叶わなかったという。当初造られた社殿は神明造であったが、昭和20年(1945年)の名古屋大空襲により焼失。

昭和24年(1949年)に天照大御神を主祭神として合祀。昭和34年(1959年)、伊勢湾台風で仮本殿が倒壊。昭和45年(1970年)に現在の社殿が再建された。

昭和48年(1973年)には徳川家本邸の栄世稲荷神社を、昭和51年(1976年)には大神神社の摂社である久延彦神社の御分霊を受けて摂社として祀った。

なお、久延彦神社の社殿は枚方市にある山田神社から贈られたもので、もともとは江戸時代後期に春日大社の本殿として使われていたものであるという。

例祭は10月28日で、現在地に遷座した日。4月28日が文公祭で、慶勝を称える祭典。

神宝は幕末の文久3年(1863年)、慶勝が朝廷より将軍補翼に任じられた際、孝明天皇より拝領した刀。

また、末社として、龍神神社(水の神)・秋葉神社(火の神。火之迦具土大神)がある。

【ご利益】
開運招福、発展と平和、良縁・縁結び、家内安全、学業・受験合格(公式HP
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尾陽神社の御朱印