日本武尊が東征の際に設けた本宮跡に、随伴9万8000人を奉斎したことも
久佐奈岐神社(静岡県静岡市清水区山切101)
[住所]静岡県静岡市清水区山切101
[電話]-

久佐奈岐神社(くさなぎじんじゃ)は、静岡県静岡市清水区にある神社。御朱印の有無は不明。

『延喜式神名帳』にある「久佐奈岐神社(駿河国・廬原郡)」に比定される式内社(小社)。近代社格では郷社。

日本武尊を主祭神とし、妻の弟橘姫命、および随伴の吉備武彦命・大伴武日連命・膳夫七掬胸脛命を配祀する。例祭は10月17日。

創建年代は不詳。社伝では、日本武尊が東征の際に当地に本宮を設け、後に東征の副将軍であった吉備武彦が当地を治めることになった時に、本宮の跡に社殿を築いて奉斎したという。

かつては日本武尊の東征に随伴した9万8000の人々を祀っていたことから「九万八千社」とも呼ばれていたといい、祭祀の時には9万8000の幣帛を奉納していたという。

文献に現れる最古の記録は、『駿河国風土記』にある第13代成務天皇元年に官幣を奉るというもの。異本『類聚六国史』には貞観元年(859年)に従二位の神階が授けられたとある。

有度郡の式内社である草薙神社も同じ社名の読みで、同じく日本武尊を祀ることから、区別のために当社は江戸時代まで「東久佐奈岐神社」と称していたという。

明治6年(1873年)に郷社に列し、もとの、現社号に復した。本殿には朝廷から下賜された四柱の御神像が鎮座しており、 開披してはならないとの言伝がある。

境内社に、稲荷社(宇迦之御魂命)、白髭社(武内宿弥)、天満宮(菅原道真)、雨之宮(天之水分神国之水分神)、津島社(須佐之男命稲田比女命)、金刀比羅社(金山彦命大国主命)、今宮社(素嗚命・稲田比女命)、九万八千霊社、事比羅社(金山彦命・大物主命少彦名命)、雨之宮社(志那都比古命・志那都比賣命)がある。

【ご利益】
旅行・交通安全、武運長久、夫婦和合
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