加賀国司二条師基の巨館近く、奈良期に勧請、眼病平癒の「椎木水」
加茂神社(石川県金沢市御所町リ250)
[住所]石川県金沢市御所町リ250
[電話]076-252-3031 - 野間神社

加茂神社(かもじんじゃ)は、石川県金沢市御所町にある神社。御朱印の有無は不明。

『延喜式神名帳』にある「賀茂神社(加賀国・加賀郡)」に比定される式内社(小社)の論社。

奈良時代、元正天皇の養老年間(717年-724年)に、山城国加茂神社を勧請、創建されたと伝わる。御祭神から考えれば、賀茂別雷神社(上賀茂神社)のことだろう。

御祭神は別雷大神。山・川、及び雷の主宰神であり、初めは農耕の守護神として祀られたが、後には広くこの地方一般の産土神として厚く崇敬せれた。

中古、当社地近くには加賀国司二条師基の巨館があり、産業・文化の中心で、付近には現在も八塚山古噴群その他の遺跡が多くある。

かほく市の賀茂神社の創祀の地ともされる。賀茂神社はその後、「加茂」「鉢伏」を経て、現在地に遷座したとされ、当社は当初地かつこの複数の遷座の出発地という可能性が指摘されている。

式内社「賀茂神社」の論社は、当社と賀茂神社の他、「加茂」河北郡津幡町加茂の加茂神社、「鉢伏」かほく市鉢伏の閣地神社となる。

なお、拝殿左横に古来より椎の大水(椎木水)と称せられ、眼病に卓効ありと伝えられる霊泉が湧き出で、いかなる大干ばつにも枯れたことがないと言われている。

現在は野間神社の兼務神社である。

【ご利益】
地域・家内安全、五穀豊穣、病気平癒、眼病平癒
加茂神社(金沢市) - 加賀国司二条師基の巨館近く、奈良期に勧請、眼病平癒の「椎木水」
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