四道将軍大彦命の創祀、女性の尻を打つ神事が伝わっていた縁結び・安産の神
[住所]富山県富山市婦中町鵜坂212
[電話]076-491-1615
鵜坂神社(うさかじんじゃ)は、富山県富山市婦中町にある神社。御朱印の有無は不明。
『延喜式神名帳』にある「鵜坂神社(越中国・婦負郡)」に比定される式内社(小社)。近代社格では県社。
現在は淤母陀琉神・訶志古泥神を主祭神とし、鵜坂姉比咩神・鵜坂妻比咩神・大彦命を配祀するとしている。
配祀神の神名から、社名の通りの「鵜坂神」が本来の主祭神であり、配祀神はそれぞれ主祭神の姉神・后神であるとする説が有力である。
社伝によれば、第10代崇神天皇の御代、四道将軍の一人で、北陸道将軍大彦命によって勧請されたという。飛鳥時代の白雉2年(652年)に創立、あるいは再建という。
天平20年(748年)の春、大伴家持が当地へ訪れ、詠んだ歌が、『万葉集』に収められ、現在も境内に歌碑がある。
真言宗鵜坂寺が建立され、神宮寺となって興隆を極めたが、戦国時代における度重なる被災や、付近の神通川の水害により衰退した。
明治に入り、廃仏毀釈により鵜坂寺は廃寺となる。堂は現存していないが、名残をとどめる墓石などが今も境内にある。明治6年(1873年)に県社に列格した。
大正時代に旧鵜坂村内の神社を合祀、現在は天照皇大神・豐受大神、譽田別大神、豐玉姫命、倉稻魂神、建御名方命、水波賣神、天兒屋根命をも祀る。
日本海軍の軽巡洋艦「神通」の艦内神社は射水神社や伊勢の神宮(伊勢神宮)の皇大神宮を勧請したとされるが、当社も守護神とされたという記録があり、分祀した可能性が指摘されている。『艦これ』ゆかりの神社の一つ。
なお、「神通」の名を継承した海上自衛隊の護衛艦「じんつう」の艦内神社は、富山市の鹿嶋神社を勧請したという。
平安時代から江戸時代までは、楉祭という特殊神事が行われていた。別名を「尻打祭」といい、貞操を戒めるために女性の尻を打つ祭。
正月に七草粥を炊いた薪で女性の尻を打つと健康な子が生まれるという公家の遊びが伝わったもの。「日本五大奇祭」の一つとして有名で、松尾芭蕉や宝井其角もこの神事を詠んでいる。
明治初年に雌馬の尻を打つ祭に変えられ、第二次世界大戦終戦ごろには廃絶した。関連してか、参道脇に、「疣石」という石があり、疣や痔に霊験があるという。
尻に縁深い神社。ともかく、この縁起により、現在は縁結ぴ、安産の神として信仰を集めている。
現在、例祭は4月29日。6月16日が除蝗祭・家持彰祭・鵜坂寺別当慰霊祭。2月23日には鎮火祭が行われる。
【ご利益】
五穀豊饒・商売繁盛、交通安全の守護神、 縁結び・安産

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[電話]076-491-1615
鵜坂神社(うさかじんじゃ)は、富山県富山市婦中町にある神社。御朱印の有無は不明。
『延喜式神名帳』にある「鵜坂神社(越中国・婦負郡)」に比定される式内社(小社)。近代社格では県社。
現在は淤母陀琉神・訶志古泥神を主祭神とし、鵜坂姉比咩神・鵜坂妻比咩神・大彦命を配祀するとしている。
配祀神の神名から、社名の通りの「鵜坂神」が本来の主祭神であり、配祀神はそれぞれ主祭神の姉神・后神であるとする説が有力である。
社伝によれば、第10代崇神天皇の御代、四道将軍の一人で、北陸道将軍大彦命によって勧請されたという。飛鳥時代の白雉2年(652年)に創立、あるいは再建という。
天平20年(748年)の春、大伴家持が当地へ訪れ、詠んだ歌が、『万葉集』に収められ、現在も境内に歌碑がある。
鸕坂河 渡る瀬多み この我が馬の 足掻きの水に 衣濡にけり平安期には神階従三位に叙された。『日本三代実録』貞観5年(863年)の条に鵜坂姉比咩神、鵜坂妻比咩神と記されている。現在は町名となっている婦負の郡名および地名は当社御祭神にちなむとの説も。
真言宗鵜坂寺が建立され、神宮寺となって興隆を極めたが、戦国時代における度重なる被災や、付近の神通川の水害により衰退した。
明治に入り、廃仏毀釈により鵜坂寺は廃寺となる。堂は現存していないが、名残をとどめる墓石などが今も境内にある。明治6年(1873年)に県社に列格した。
大正時代に旧鵜坂村内の神社を合祀、現在は天照皇大神・豐受大神、譽田別大神、豐玉姫命、倉稻魂神、建御名方命、水波賣神、天兒屋根命をも祀る。
日本海軍の軽巡洋艦「神通」の艦内神社は射水神社や伊勢の神宮(伊勢神宮)の皇大神宮を勧請したとされるが、当社も守護神とされたという記録があり、分祀した可能性が指摘されている。『艦これ』ゆかりの神社の一つ。
なお、「神通」の名を継承した海上自衛隊の護衛艦「じんつう」の艦内神社は、富山市の鹿嶋神社を勧請したという。
平安時代から江戸時代までは、楉祭という特殊神事が行われていた。別名を「尻打祭」といい、貞操を戒めるために女性の尻を打つ祭。
正月に七草粥を炊いた薪で女性の尻を打つと健康な子が生まれるという公家の遊びが伝わったもの。「日本五大奇祭」の一つとして有名で、松尾芭蕉や宝井其角もこの神事を詠んでいる。
明治初年に雌馬の尻を打つ祭に変えられ、第二次世界大戦終戦ごろには廃絶した。関連してか、参道脇に、「疣石」という石があり、疣や痔に霊験があるという。
尻に縁深い神社。ともかく、この縁起により、現在は縁結ぴ、安産の神として信仰を集めている。
現在、例祭は4月29日。6月16日が除蝗祭・家持彰祭・鵜坂寺別当慰霊祭。2月23日には鎮火祭が行われる。
「鎮火祭祈
【ご利益】
五穀豊饒・商売繁盛、交通安全の守護神、 縁結び・安産

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