戦国時代に京都市比売宮を勧請して創建した近江町市場の守護神
市姫神社(市姫神社(石川県金沢市尾張町2-2-22)
[住所]石川県金沢市尾張町2-2-22
[電話]076-221-4957

市姫神社(いちひめじんじゃ)は、石川県金沢市尾張町にある神社。現在の尾張町に相当する近江町市場の守護神。市媛神社・市比買神社などとも表記される。参拝すれば、御朱印を頂ける。

戦国時代の天文年間(1532年-1555年)、近江国高宮の人が京都の市比売宮を勧請して創建したと伝える。後に近江町市場の氏神となり、近江町市姫神社とも呼ばれた。

御祭神は、石川県神社庁によれば大市比売命・蛭子神・大己貴神であるが、境内案内では、大市比売命・事代主神・大国主神となっている。

江戸時代になり、金沢城防備の前線となった内惣構堀の内側にあったため、元和9年(1623年)に卯辰観音院の境内に替地となった。

明治維新後、明治12年(1879年)に復座しているが、今でも卯辰観音院、つまり現在の豊国神社の管理を行うなど、縁故がある。豊国神社は、境内にある卯辰神社愛宕神社とともに卯辰山三社と呼ばれる。

明治37年(1904年)に罹災炎上したが、明治39年(1906年)から大正8年(1919年)にかけて社殿を復興した。

例祭は9月6日。昭和の初めまで、夕涼みと合いまって多くの参詣客が集まり、境内には露天があふれ、袋町まではみだす盛況ぶりだったと伝わる。金沢の町の秋祭りのシーズン開きとされた。

町内では、地元の浮世絵作家の巌如春や弟子による等身大の役者が描かれた歌舞伎絵の大行灯が掛かり、武者絵や川柳絵が氏子の家々の戸前に立ち、市内の話題となった。

先の豊国神社の他、河北郡津幡町の加茂神社などを兼務している。

【ご利益】
地域振興・繁栄、商売繁盛
市姫神社(金沢市) - 戦国時代に京都市比売宮を勧請して創建した近江町市場の守護神
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市姫神社(金沢市)の御朱印