豊崎宮址に平安期創建、江戸期に鹿島勧請、明治に東照宮社を遷座
[住所]大阪府大阪市北区豊崎6-6-4
[電話]06-371-5264

豊崎神社(とよさきじんじゃ)は、大阪府大阪市北区豊崎にある神社。近代社格では村社。豊崎宮として全国東照宮連合会に加盟している。参拝すれば、御朱印を頂ける。

由緒によれば、飛鳥時代の宮殿である難波長柄豊崎宮が廃されて、宮跡は松林となり、八本松と呼ばれていた。

平安時代の正暦年間(990年-995年)、藤原重治がこの地の開拓にあたり、この樹林に小祠を建立して孝徳天皇を祀ったのが始り。後に村民の望みで須佐之男命を合祀した。

境内社の鹿島神社は寛永年間(1624年-1644年)に常陸国鹿島神宮を勧請し、神輿を渡し、鹿島踊りを奉納したという。富島神社にも同様の由緒が伝わる。

江戸時代の明和9年(1772年)、火災に罹り焼失。

安永5年(1776年)、徳川家康が慶長19年(1614年)に足立市兵衛の家に憩った記念に足立邸内に家康の霊を祀る東照宮社が建立された。

明治5年(1872年)には村社に列し、明治40年(1907年)、神饌幣帛料供進社に指定される。

明治41年(1908年)、長柄の村社八幡神社を相殿に合祀。東照宮社を当社境内に移し、さらに厳島神社を東照宮社に合祀した。

後に長柄の八幡神社は再建され、現在の南長柄八幡宮である。当社は昭和39年(1964年)、社殿を再建した。

境内社として他に、鹿島神社に合祀されている豊受大社、稲荷神社、恵美須神社がある。孝徳天皇の御履脱石という神石がある。

なお、豊崎宮址は伝承も含め、市内各地に点在しており、当社もその一つということになる。

【ご利益】
地域・家内安全、子孫繁栄、厄災除け
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豊崎神社(大阪市)の御朱印