沼津城の鬼門守護、京都稲荷・日光東照宮・出雲を勧請、5月例祭は夏祭りの先駆け
[住所]静岡県沼津市大手町3-5-16
[電話]055-962-1540

城岡神社(しろおかじんじゃ)は、静岡県沼津市大手町にある神社。御祭神は、宇迦之御魂神・東照大権現(徳川家康)・大国主之命全国東照宮連合会に加盟している。参拝すれば、御朱印を頂ける。

創建は不詳。三枚橋城が築城された頃から、本丸から見て鬼門に位置する鬼門鎮護の社として鎮座していたと伝えられている。

三枚橋城の築城は天正7年(1579年)のこと。その後江戸時代には荒廃したが、安永6年(1777年)に沼津に入った水野忠友がその跡地に沼津城を築城した。

文政7年(1824年)、当時の沼津城主水野忠成が社殿を造営した際、11代将軍徳川家斉から伏見稲荷大社の御分霊を拝領し、改めて沼津城の守護神とした。

社号もその際に稲荷神社に改められ、例祭に際しては庶民にも境内を開放し、参拝できるように取り計らったとされる。

明治時代に入り、廃藩となり沼津城も廃城となったが、当社は町内の守護神として残され、明治7年(1874年)には日光東照宮の御分霊を相殿に祀った。

稲荷様、権現様と呼ばれていたが、明治36年(1903年)に現社号に改称、昭和39年(1964年)には出雲大社の御分霊を勧請した。

社殿は、昭和20年(1945年)7月の空襲によって焼失したが、戦後に再建され、さらに平成3年(1991年)には社殿を新築、境内の整備が行なわれ、今日に至っている。

JR沼津駅南口、通称「さんさん通り」と呼ばれる目抜き通りに鎮座するが、境内は沼津城址の二の丸にあたる。

明治維新後に徳川宗家が駿河府中藩(静岡藩)に移封された後、開校された沼津兵学校(徳川家兵学校、沼津学校)の跡地にあたる。

明治27年(1894年)9月、徳川家旧臣によって建てられた沼津兵学校の碑と、昭和15年(1940年)、沼津兵学校創立70周年を記念し、当時沼津郵便局横に建てられた碑が、その後境内に移設されている。

例祭は5月。例大祭で、沼津夏まつりの先がけとして定着しており、神輿渡御や子ども、婦人会の踊りも町内を渡り歩き、演芸大会も開催される。

【ご利益】
方除け、商売繁盛、事業成功、地域安全
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城岡神社の御朱印