江ノ島を勧請して軍神の出生地に鎮祭、タイワンゴヨウや産湯井戸も
児玉神社(山口県周南市児玉町1-4)
[住所]山口県周南市児玉町1-4
[電話]0834-32-8888 - 遠石八幡宮

児玉神社(こだまじんじゃ)は、山口県周南市児玉町にある神社。旧徳山4009番地の3で、現在は遠石八幡宮の兼務神社。日露戦争で活躍した明治時代の軍人児玉源太郎を祀る。児玉神社の一つ。近代社格では県社。参拝すれば、御朱印を頂ける。

周防徳山藩の藩士として生まれた御祭神の出生地の縁により、大正11年(1922年)、その徳を偲ぶ地元有志の発起によって、児玉家の旧宅跡に江ノ島の児玉神社の神殿を移築して創祀された。

創建は翌大正12年(1923年)とも。県立徳山高校の近くに鎮座する。移築元の江ノ島にも新たな神殿が建てられて、現在も祭祀は続けられている。

昭和8年(1933年)5月16日に県社に列した。例祭は3月10日。この日は旧陸軍記念日にあたる。

台湾総督として台湾の近代化に尽力した児玉を顕彰するため、大正14年(1925年)に樹高約2メートルのタイワンゴヨウの幼木数本が台湾から取り寄せられ当社に植えられた。

昭和37年(1962年)の都市計画により街路が改修される際、このタイワンゴヨウは伐採の話もあったが、残された。今もその分だけ街路が狭くなっている。

境内には「徳山七士碑」、後藤新平の筆による「徳足以懐遠」、児玉薨去の際の「御沙汰書」、後藤新平の「児玉神社参拝記念碑」「日本帝国褒章之記」、歌碑「山縣元帥の児玉大将の死を惜しまれたる歌」などの記念碑が建立されている。

近くには、児玉家屋敷跡・児玉大将産湯之井戸がある。児玉の生誕地であり、当時使用していた井戸。

後年、この屋敷跡に児玉自身が後進育成を願い近代的な私立図書館「児玉文庫」を開設した。しかし、昭和20年(1945年)の徳山空襲で児玉文庫は焼失。

児玉の墓所は東京都府中市の多磨霊園であるが、市内には児玉家累世墓や兄次郎彦・久子夫婦の墓の他、児玉の遺髪塔がある。

市内の戸田には、明治30年(1897年)年に戸田村が建てた「皇威輝四海」の碑があり、児玉の揮毫によるもの。当社に隣接する児玉公園には児玉の銅像が立つ。

【ご利益】
勝運の神、武運長久
児玉神社(周南市) - 江ノ島を勧請して軍神の出生地に鎮祭、タイワンゴヨウや産湯井戸も
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児玉神社(周南市)の御朱印