鎌倉期創建の熊野神社、昭和期に美保ゑびすを勧請、高崎総鎮守
[住所]群馬県高崎市赤坂町94
[電話]027-325-5858

高崎神社(たかさきじんじゃ)は、群馬県高崎市赤坂町にある神社。近代社格では県社。もとは熊野神社だったが、現在では高崎総鎮守。参拝すれば、御朱印を頂ける。

社伝によれば、後嵯峨天皇の時代、鎌倉時代の寛元元年(1243年)、上野国和田城主であった和田小太郎正信が、相模国三浦郡の熊野権現を城中に勧請し、熊野神社と号したのが創建。

御祭神は、伊邪那美命(いざなみのみこと)・速玉男命(はやたまのおのみこと)・事解男命(ことさかのおのみこと)

和田氏ゆかりのものとして、現在も境内、拝殿正面前に「和田の立石」がある。和田氏が愛した「和田三石」の一つ。

戦国時代の天文3年(1534年)銘の鰐口が現存する。現在の埼玉県秩父郡の荒船和泉守善慶という人が地元の菊水寺へ奉納したもの。なぜ当社にあるのかは謎。社宝。

その後、慶長3年(1598年)に井伊直政が上野国中12万石を拝領して高崎城を築城する際、この熊野神社を現在地に遷座し、高崎総鎮守とした。

明治3年(1870年)に村社に列し、明治18年(1885年)に郷社に昇格、明治40年(1907年)以降、境内末社12社と高崎市内の36社を合祀して現社号に改称した。

そのため、現在は主祭神の他、菅原道真公・猿田彦命など17柱も祀る。大正14年(1925年)には県社に昇格した。春季例大祭が4月2・3日、秋季例大祭が10月18・19日。

昭和4年(1929年)、折からの世界的大不況のなかで苦しんでいた市内の商工業者が、事代主神を迎えて商工業の振興を図りたいと、同年9月22日に島根県の美保神社から御分霊を勧請したのが境内社である美保大國神社。

創建時には「大恵比寿講売市」が開催され、当社の前の嘉多町通りが「ゑびす通り」と呼ばれるようになり、以後高崎だけでなく北関東の名物イベントとなった。

現在は、もともと出雲大社から勧請した大国主神とともに祀る。例年11月の第4土曜日と翌日曜日が同社の例祭。ゑびす講市もある。

【ご利益】
「結びの神」縁結び、商売繁盛(公式HP
高崎神社(高崎市) - 鎌倉期創建の熊野神社、昭和期に美保ゑびすを勧請、高崎総鎮守
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高崎神社(高崎市)の御朱印