景行期の創建・奈良期の再建、信太郡衙址、信太郡惣社の式内社
楯縫神社(茨城県稲敷郡美浦村信太1830番地)
[住所]茨城県稲敷郡美浦村信太1830番地
[電話]-

楯縫神社(たてぬいじんじゃ)は、茨城県稲敷郡美浦村信太にある神社。御朱印の有無は不明。

延喜式』巻9・10神名帳 東海道神 常陸国 信太郡「楯縫神社」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では村社。

創建不詳だが、社伝では、第12代景行天皇の御代の創建とされ、奈良時代の霊亀元年(715年)に再建されたという。

式内社「楯縫神社」は、仁壽元年(851年)、正六位上に叙された。式内社「楯縫神社」の論社として、美浦村郷中(木原)に同名の神社がある。

『延喜式』神名帳には楯縫神社が他に3社あり、但馬国養父郡、但馬国気多郡、丹波国氷上郡。いずれも小社で、主祭神は楯縫神(彦狹知命)。

その共通性が指摘されており、木原の同名神社では、主神を彦狹知命とする説があったり、あるいは現在は配祀されているともされるが、当社では彦狹知命について記載はない。

当社の主祭神は経津主命。木原の同名神社と同様である。現在も扁額に信太郡惣社とある。信太城址の東北にあり、一帯は信太郡衙の候補地でもある。

木原の同名神社が信太郡一宮と呼ばれ、当社がいわゆる総社。式内比定論争の中でも、一郡の一宮と総社の争いというのは珍しいかもしれない。

ただし、木原の同名神社は同時に、信太郡の東半分の総社ともされ、西半分の総社は阿見町竹来の阿彌神社ともされる。

明治期以降の神社整理により、皇産霊神社、天満神社、香取神社、八幡神社、二宮鹿島神社、浅間神社、宇賀神社が合祀された。

そのため、現在は、高皇産霊神菅原道真公・誉田別命武甕槌命木花開耶比売命宇迦之御魂命が配祀されている。

【ご利益】
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楯縫神社(美浦村信太) - 景行期の創建・奈良期の再建、信太郡衙址、信太郡惣社の式内社
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