往古からの石川輪島5ヶ村の総社、樹齢600年の黒松と7月に水無月祭り
[住所]石川県輪島市里町9-3
[電話]0768-34-1048

南志見住吉神社(なじみすみよしじんじゃ)は、石川県輪島市里町にある神社。表筒男神中筒男神底筒男神住吉三神神功皇后応神天皇大国主命を祀る。近代社格では村社。御朱印の有無は不明。

創祀の年代不詳。もとは住吉大明神と称し、東山亀ノ平という丘上にあったのを現社地に遷座したと伝えられる。

往古より里、小田屋、尊利地、忍、東山の総社として、陰暦6月晦日の例大祭には、村々より神輿を出して渡御の式があった。

江戸時代の藩政の頃には、当日沿岸の製塩作業を藩命により休止させたと言われ、今も水無月祭りとして、当時の形を色濃く残している。

寛保元年(1741年)の作者在銘の神輿などが残されている。社殿の造営や修理などは今も5ヶ村で負担しているという。貞享4年(1687年)の社殿造営の棟札が現存する。

明治4年(1871年)に現社号に改め、村社に列格した。明治39年(1906年)12月に神饌幣帛料共進神社に指定され、明治40年(1907年)に八幡神社と出雲神社を合祀した。

例祭は7月30日で水無月祭り。夏越しの神事の流れを汲むもので、夜中に当社から5基の神輿と各町のキリコが海岸を目指して出発し、町中を練り歩く。

深夜、浜辺の大松明に火がつけられ、神輿はその周りを乱舞する。炎が燃え尽きる頃、松明に取りつけられた3本の御幣の奪い合いが行われる。

境内には市指定天然記念物である、樹齢600年と推定される黒松の大樹が現存する。樹高28メートル、目通り幹囲4.4メートル。県下NO.1のクロマツだという。

かつては同規模の個体がもう1本あり、「住吉の二本松」「住吉の夫婦松」と呼ばれていたが、連れ合いは枯死してしまっており、現在は1本のみ。

輪島市名舟町の白山神社などを兼務している。

【ご利益】
病気平癒、健康長寿、水難除け、交通安全、安産
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