霊椿山・七郎・乙宮・八幡の4神社が合祀、「平戸神楽」全24番の奉納
[住所]長崎県平戸市岩の上町1517
[電話]0950-22-2228

亀岡神社(かめおかじんじゃ)は、長崎県平戸市岩の上町にある神社。平戸城本丸跡に鎮座する。近代社格では県社。参拝すれば、御朱印を頂ける。

江戸時代初期の寛永8年(1631年)、平戸藩藩主松浦棟が祖霊4柱を平戸城内の霊椿山に祀ったのに始まる。霊椿山神社である。

その御祭神は、松浦氏の祖である源久源大夫判官久命をとして祀り、また、源藤次持命、松浦肥州定命、左衛門尉勝命となる。

同社は歴代藩主の崇敬を受け、社殿の修造など一切は藩費をもってなされた。

別に、七郎神社があり、社領20石を有していた。御祭神は、七郎氏広命、志自岐大明神(十城別命)、神島大明神(鴨一隼戸命)。

十城別命は、平戸市野子町の志々伎神社などに祀られており、日本武尊の子で、神功皇后の三韓征伐に従い、その後当地に留まり西国警護を命ぜられたと伝えられる。

『古事記』には記載はないが、母は大吉備建比売、同母兄に建貝兒王がいるとされ、『日本書紀』では伊予別君の祖となっている。

明治になって霊椿山と七郎、そして、乙宮(天照皇大神表筒男神中筒男神底筒男神住吉三神天児屋根命和加宇加乃売神)、八幡(誉田別天皇天御柱神国御柱神倉稲魂命弥都波乃売神)の4神社を合祀する。

明治11年(1878年)に現社地に社殿を営み、翌々明治13年(1880年)に各御祭神を遷座、現社名に改称して県社に列し、平戸の産土神とされた。

例祭は10月24日から27日の4日間。秋の大祭で、「平戸くんち」と称され多彩な行事が行われる。特に国の重要無形民俗文化財「平戸神楽」全24番が奉納される大大神楽は当社でのみで奉納される。

昭和41年(1966年)に明治百年を記念して建立された中山愛子の像がある。中山愛子は、平戸藩主松浦清(静山)の娘で中山忠能の室、明治天皇の外祖母にあたる。

鐶頭大刀 無銘 拵付 1口 附:大刀図1通が国の重要文化財に指定されている他、本殿・幣殿及び登廊・拝殿・神楽殿が国の登録有形文化財。

亀岡のマキ並木として、県の天然記念物に指定されている。

【ご利益】
地域・家内安全、開運招福
亀岡神社(平戸市) - 霊椿山・七郎・乙宮・八幡の4神社が合祀、「平戸神楽」全24番の奉納
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亀岡神社(平戸市)の御朱印